2011 Fiscal Year Annual Research Report
心肺機能・睡眠時体動頻度自動計測による熟睡度モニタの開発
Project/Area Number |
21500658
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
川原田 淳 県立広島大学, 保健福祉学部, 教授 (80195164)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉畑 博代 県立広島大学, 保健福祉学部, 教授 (20280208)
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Keywords | 熟睡度モニタ / 健康自動計測 / 無意識計測 / 睡眠時体動頻度 / 布帛電極 |
Research Abstract |
本研究は、健康管理およびヘルスプロモーションを目的として、就寝時の熟睡度(睡眠の質の高さ)を把握するため、睡眠中の心肺機能とともに身体の動きや寝返り等による体動を自動でかつ長時間計測する熟睡度モニタの開発を目指している。本法は、導電性を有する布状電極(布帛電極)をベッド等のシーツとして用い、自然な眠りの状態における心電図や呼吸曲線の計測を行うと同時に、安眠の程度を睡眠中の寝返りや身体の動き(体動率)から定量化するものである。平成23年度は、これまでに得られた知見をもとに、最終年度として「システムの完成と評価」を目標として研究計画を遂行した。その具体的な成果としては以下の4点である。(1)システムの安定性やデータ収集の確実性の確認を行うため、学生ボランティアによる体動率のデータ収集を実施した。(2)長期間のデータ収集の実現性をはかるため、一般住宅における高齢者を対象とした体動率のデータ収集を行った。(3)前記(1)、(2)で収集したデータに基づき、性別や年齢別による差異の検討や体動率の周期性などについてデータ解析を行うとともに、長期間測定や測定環境の違いによりシステムの安定性がどのように影響を受けるかについて検討した。(4)本法で同時計測が可能な心電図や呼吸曲線などの身体生理情報と体動頻度との関連から睡眠の状態を判定する可能性について検討を試みた。以上の成果に基づき、本年度が最終年度であることを鑑みて、これまでの研究の進行状況を明確にするとともに、当初計画の達成度について総括した。
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