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2009 Fiscal Year Annual Research Report

加賀能登の伝統食品の機能性と抗酸化素材としての有用性

Research Project

Project/Area Number 21500754
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

寺沢 なお子  Kanazawa University, 人間科学系, 教授 (00227513)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 村田 容常  お茶の水女子大学, 人間文化創成科学研究科, 教授 (60210051)
Keywords加賀野菜 / 能登野菜 / 機能性 / 抗酸化性 / アントシアニン
Research Abstract

市販の乾燥ズイキから80%エタノールで色素を抽出後,水で希釈してオープンカラム(Diaion HP-20)に負荷し吸着させた。これを水洗後80%エタノールで溶出し,濃縮,減圧乾固した後,エーテルで洗浄,凍結乾燥してズイキ粗色素を得た。これについて,抗酸化性をDPPHラジカル消去活性およびSOD様活性により評価し,他のシアニジン配糖体(シアニジン,シアニジン-3-グルコシド,シアニジン-3,5-ジグルコシドなど)と比較した。その結果,ズイキ粗色素のDPPHラジカル消去活性は他の色素と大差なかったが,SOD様活性は4倍程度の強さであった。またアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害活性についても同様に比較検討したが,いずれもほとんど活性がみられなかった。一方,ズイキ粗色素の抗酸化素材としての可能性を探るため,色素の耐紫外線性,耐熱性について調べた。耐紫外線性については,上記緩衝液に溶解したズイキ粗色素を透明なポリプロピレン容器に入れ,紫外線灯から5cmの距離に置き24時間静置した。その結果,ラジカル消去活性は経時的に低下し,色調は黄褐色に変化し吸光度が上昇した。耐熱性については,上記緩衝液に溶解したズイキ粗色素をねじ栓付き試験管に入れ,90,120,180℃でそれぞれ15~60分間加熱した。その結果,90℃,120℃の加熱では60分までラジカル消去活性はほとんど変化せず,180℃でも30分までは安定であった。また,90℃,120℃の加熱では吸光度もほとんど変化しなかった。180℃では色調が黄褐色に変化し吸光度が上昇した。以上の結果より,ズイキ粗色素は120℃までの加熱には抗酸化性・色調ともに安定であることが示され,抗酸化素材としての有用性が示唆された。

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Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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