2010 Fiscal Year Annual Research Report
更年期世代女性の食環境・栄養素等摂取量と更年期症状に関する研究
Project/Area Number |
21500799
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Research Institution | Kinjo Gakuin University |
Principal Investigator |
丸山 智美 金城学院大学, 生活環境学部, 准教授 (50410600)
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Keywords | 更年期女性 / 食環境 / 食行動 / 食育ツール / 食育推進 |
Research Abstract |
平成22年度は3年間の研究期間の2年目として、健康を向上させるように作用する可能性があると報告されているソーシャルキャピタルの結束性と更年期症状との関連について調査を進めた。研究の倫理面については金城学院大学ヒトを対象とする研究に関する倫理審査委員会の審査・承認を得た。ソーシャルキャピタルが高い群を愛知県N市の健康や生活を話し合う市民グループメンバーの更年期世代女性、低い群を愛知県I市の商業施設に来店した地域住民のうち定期的に社会的結束する習慣がない更年期世代女性とし、無記名自記式調査票を用いて調査を行った。ソーシャルキャピタルが高い群は低い群と比較して、食事を楽しんでいる(p<0.01)などの健康に関連する食意識は良好であり(結果については第57回日本栄養改善学会で発表)、食事のバランスを考えて食べている(p<0.001)、食材の組み合わせを考えている(p<0.01)、食生活の見直しをすることがある(p<0.01)など実際の食習慣と食行動とが良好である者の割合も高かった(結果については16th International Congress of the International Society of Psychosomatic Obstetrics and Gynecology, Italyで発表)。平成23年度は更年期障害患者の調査を進め、更年期診断指標(血中エストラダイオール濃度低値、卵胞刺激ホルモン濃度の持続的高値)、内分泌等生化学検査(血清レプチン濃度を含む)、質問表の評価などの結果を総括して、更年期症状とさらに進行した更年期障害の原因となりうる食生活の問題点を科学的に明らかにする。また併せて更年期世代女性に有効な食育ツールの開発や食育推進にも取り組みたいと考えている。
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Research Products
(6 results)