2009 Fiscal Year Annual Research Report
社会的基盤としての自覚的公民形成のための哲学・倫理学研究教育に関する総合研究
Project/Area Number |
21520026
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Research Institution | Kokushikan University |
Principal Investigator |
木阪 貴行 Kokushikan University, 文学部, 教授 (10183790)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野津 悌 国士舘大学, 文学部, 准教授 (20325997)
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Keywords | 啓蒙 / 公民 / 倫理 / 高等学校 / 近代市民 / 教育 |
Research Abstract |
理性的「公民」の育成という観点から、大学における「哲学」、「倫理学」教育と高校「倫理」との有機的連携を図るため、本年度は、(1)昨年以前からの準備に引き続き、高等学校における「倫理」の授業がどのように行われているかを、全国の高校にネット上でアンケートを実施し、300校を超える高校から回答を得た。(2)2009年5月17日に慶応大学で開催された日本哲学界における高校倫理に関するワークショップで発言し、当日その直後に別室で開催された、日本哲学会、日本宗教学会、日本倫理学会、日本印度学仏教学会連合で高校「倫理」との連携を図る打ち合わせ会合にも参加し、2010年秋に予定されている学術会議の高校「倫理」に関する公開シンポジウムへ木阪も協力していくことになった。(3)従前通り、高校教員との勉強会を継続した。(4)また、ミュンヘン大学へ、2009年9月に研究調査に出かけ、また2010年1月にも出張して講演発表を行い、「公民」の淵源となる市民社会における啓蒙に関する基礎的な研究を進めて、現代における啓蒙=「公民」育成に関しても意見交換を行った。(5)研究協力者の野津悌もミュンヘン大学のブッフハイム享受と連絡を取り、「弁論術」に関する連携研究を進めた。
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Research Products
(5 results)