2009 Fiscal Year Annual Research Report
イギリス・ルネサンス期文化におけるジェンダーと女性の主体構築の表象とその変容
Project/Area Number |
21520281
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Research Institution | Tokyo Woman's Christian University |
Principal Investigator |
楠 明子 Tokyo Woman's Christian University, 現代教養学部, 教授 (40104591)
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Keywords | イギリス・ルネサンス / 女性作家 / メアリ・ロウス / シェイクスピア / エリザベスI世 / ジェイムズ朝 / エリザベス朝演劇 / フェミニズム |
Research Abstract |
本年度は以下の研究・企画を実施した。 1.平成22年12月にMacmillan Palgrave(London)出版社に草稿を提出する契約を結んでいる単著:Gender and the Representations of Female Subjectivity in English Renaissance Literature : Creating Their Own Meanings(使用言語:英語)の第一章(Women and Marriage)、第二章(Women and Revenge)、第四章(Women and Queen Elizabeth I)の草稿を加筆・改訂し、第三章(Women and Religion)の草稿を執筆した。また第五章(Women and Print Culture)の執筆のために大英図書館で第一次資料のリサーチをした。 2.みすず書房より平成22年12月に刊行予定の単著『メアリ・ロウス:シェイクスピアへの挑戦』全六章のうちの二章の草稿を執筆した。この著書は本研究の日本語による成果発表となる。 3.平成22年5月30日第82回日本英文学会で行なう「招待講演」「'Cabinet'に保管された女性のPublic Space:ジェイムズ朝文化におけるロマンスの変容」のためのリサーチを行ない、草稿を執筆した。 4.平成21年8月には英国に1か月滞在し、大英博物館と、Lady Mary Wrothの実家であるSidney家の館のアーカイヴで本研究に必要な第一次資料のリサーチを行なった。 5.2012年(Cambridge University Pressから刊行されるCambridge World Shakespeare Encyclopediaの編者の一人(編者は5ヵ国を代表する6人)として、特に本研究に関係の深い5部門を担当し、それぞれの部門の6~13名の執筆者(各部門を専門とする世界中のシェイクスピア学者)と交渉を重ね、他の編者とも相談しながら編纂を進めた。
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