2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21520291
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Research Institution | Aichi Shukutoku University |
Principal Investigator |
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Keywords | トランスレーション・スターディズ / 比較文学 / カナダ文学 / パフォーマンス研究 / 交流文化 / 文化翻訳 |
Research Abstract |
23年4月29日~5月1日にマンチェスター市(UK)へ行き「Translation Research Methods II 国際研究大会」で論文「Translation and its Doubles: performances of Japanese as a minority/performances in Japanese of a minority」を発表した。この論文の研究目的はコミュニティーにおける研究について発表し出版することである。 23年3月11日の大震災のために延期されていた「トランスレーション・コミュニティー多元・多文化・多目的」という国際シンポジウムが愛知淑徳大学星ヶ丘キャンパスにおいて11月6日に開催された。シンポジウムでは「翻訳とコミュニティ」「詩を翻訳する」「メディア翻訳」という3つのパネルがあり、私は「メディア翻訳」のパネルで「Death Note-翻訳におけるバイリンガル漫画」という論文を発表した。 このシンポジウムの招待基調講演は、作家・詩人・翻訳者の池澤夏樹であった。池澤氏は『ケセン語新約聖書』-翻訳はだれとだれをつなぐのか」について発表していた。ケセン語、英語、手話、アイヌの口頭伝承…日本における多元的な社会、また日本におけるトランスレーション・コミュニティーについてよく理解できた。なお、シンポジウムの後で論集を出版するため、論文11編を現在編集中である。 能楽の翻訳についても研究を行なった。まずカナダ人の作家Daphne Marlattの『かごめ』という能楽についての論文を出版することになった。また、野上豊一郎の能楽に関する翻訳理論についての論文も、「翻訳とパフォーマンス」についての論集で2013年に出版する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
研究目的に基づいた研究実施計画を進めるにあたり、研究関係者の協力もあり、それぞれにとても興味深く一心に翻訳の調査や論文執筆等を進めることができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、研究大会で論文を発表すること、ジャーナルや翻訳について論集に論文を出版する予定である。また、論集を編集する予定で、またこの課題について本を書く予定である。
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