2009 Fiscal Year Annual Research Report
アポリネールの文学批評から見たベル・エポック期におけるフランス・モダニズムの諸相
Project/Area Number |
21520325
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Research Institution | Kyoto University of Education |
Principal Investigator |
伊勢 晃 Kyoto University of Education, 教育学部, 准教授 (00379059)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三好 郁朗 京都嵯峨芸術大学, 芸術学部, 教授 (60047165)
佐藤 文郎 京都嵯峨芸術大学, 芸術学部, 准教授 (30434773)
伊藤 洋司 中央大学, 経済学部, 准教授 (10384728)
辻野 稔哉 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (40312524)
森田 いく子 同志社大学, 付置研究所, 嘱託講師 (50460697)
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Keywords | 仏文学 / 文学評論 / ベル・エポック / アポリネール / 前衛芸術 |
Research Abstract |
我々は、アポリネールのすべての文学批評を精密に分析し、ベル・エポック期におけるフランス・モダニズムの諸相を明確にすること、また、この研究成果を踏まえた上で、詳細な校注、解説を含むアポリネールの文芸評論の全訳を作成することを目標とし、研究を推進してきた。平成21年度は研究期間の初年度であり次年度以降の展開に向けた基礎的研究の段階と位置づけ、特に研究環境の整備を中心に行った。基本的には代表者および研究分担者は各個人ごとに担当分野の研究を推進、拡張することに従事しつつ、先行研究の徹底的な比較検討とデータの整備を行い、それと並行して、文学批評テクストの翻訳、データ処理を進めた。 具体的には、以下のような調査研究と研究環境の整備を行った。 (1) Pleiade版Tome IIの《Critiques Litteraires》(pp. 880-1222)の翻訳 (2) 現地研究者(連携研究者Daniel Delbreilパリ第三大学教授)との校注作成に関する意見交換および、平成23年度の来日講演および講義に関する日程と内容についての打ち合わせ (3) データベース作成 (4) 関連分野に関する基礎資料の収集 (5) 研究成果の公表と公開研究会(講師:北山研二成城大学教授)の開催 フランス本国における文献調査の面では、実施計画に多少の遅延が生じたものの、それ以外の作業は順調に進んでおり、所定の目標にはおおむね到達することができた。今年度の成果をもとにして、来年度は引き続き文学批評テクストの翻訳、データ処理を進めると同時に、現地での資料調査を集中的に行い、研究成果を論文の形でまとめたいと考えている。
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Research Products
(5 results)