2009 Fiscal Year Annual Research Report
ベル・エポック期フランスの美術評論における「新精神」の形成と展開に関する研究
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21520354
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| Research Institution | Kyoto Saga University of Arts |
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Principal Investigator |
佐藤 文郎 Kyoto Saga University of Arts, 芸術学部, 准教授 (30434773)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三好 郁朗 京都嵯峨芸術大学, 芸術学部, 教授 (60047165)
伊勢 晃 京都教育大学, 教育学部, 准教授 (00379059)
辻野 稔哉 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (40312524)
森田 いく子 同志社大学, 言語文化教育研究センター, 嘱託講師 (50460697)
伊藤 洋司 中央大学, 経済学部, 准教授 (10384728)
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| Keywords | 仏文学 / 美術史 / ベル・エポック / 美術評論 / 実証研究 |
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| Research Abstract |
本研究は同時代の美術評論および芸術思潮に関わる諸言説を直接の研究対象とし、当時生起しつつあった美術界、画壇と新旧文学者たちの交渉(官展とアンデパンダン派の対立図式の変容、諸流派・グループや新しい芸術観の組織過程、芸術家と美術批評家、画商、美術収集家との関係、文芸思潮と芸術思潮との連関等)を精密に解析し、当時の出版文化、社会文化的事象やフランス周辺諸国の芸術運動の影響も考慮に入れつつ、20世紀フランスの前衛芸術運動が組織化される過程を実証的に明らかにすることを目的としている。
我々は3年間の研究期間の到達目標を次のように設定する。1.ベル・エポック期の美術評論に関する書誌情報を集積し、データベース化する。2.研究資料を確保し、国内の研究環境を整備する。3.フランス本国との共同研究体制を強化し、研究者の国際交流を推進する(フランス人講演者の国内招聘を含む)。4.研究期間終了までに実証的基礎研究結果をまとめ、成果を国内に公表する。5.最終年度に京都においてシンポジウムを開催する。5.以上の活動により、20世紀初頭の美術評論研究に対する学術的関心を呼び起こし、出版事業・研究推進への国内的コンセンサスを形成する。
初年度である平成21年度は上記の研究目的を遂行するための基礎作業に充てられた。すなわち、基礎資料の収集とデータベース化の作業である。研究チーム間での緊密な連携のもと、研究を遂行するに足る図書資料、画像資料をリストアップ、そのうち約半数の資料については、国内の資料探索、フランス国立図書館への複写請求を通して収集し得た。同時進行的に資料のデータ整理作業も進めており、作業途中ではあるが、その成果の一部を5件の学術論文の形で発表することができた。
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