2009 Fiscal Year Annual Research Report
名詞判断文を中心とした構文類型の分布調査と認知構造の解析
Project/Area Number |
21520452
|
Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
王 亜新 Toyo University, 社会学部, 教授 (30287552)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
王 学群 東洋大学, 経営学部, 准教授 (40447222)
|
Keywords | 構文類型に関する分布調査 / 名詞判断文の構造と機能 / 構文類型に関する認知構造 / 構文ネットワーク / 日中対照研究 |
Research Abstract |
1)研究代表者王亜新は、4月~9月まで研究の対象素材となるデータの収集整理基準を定め、テスト分析を行った上で、10月からデータ解析作業者(日本人学生2名と中国人大学院生1名)に依頼し、構文類型分布に関するデータ解析を行った。計32作品約30,000例について品詞別による例文解析及び構文類型の分布に関する数値的統計を行った。その結果については現在精査中で、関連する成果の報告は22年度に行う予定である。それと同時に、いままで発行された北京日本語研究センター開発の『日中対訳コーパス』及び金沢大学大滝幸子教授開発の『GPS(日中対訳コーパス)』などの既存データの活用を検討し、そのデータの一部を含めて数値的な統計を行っている最中である。 2)研究代表者王亜新は、日本語と中国語の構文類型関連の文献とデータを収集し、その分析と検討を行った。その中で、日本語関連の資料収集と解析は、研究分担者王学群が行った。二人は共に2009年8月に北京大学で開催された『漢日対比語言研究協会(学会)第1回国際シンポジウム』に参加し、日中対照研究と幅広く意見交換を行い、また関連文献と資料の収集に勉めた。なお、研究分担者王学群は『漢日対比語言研究協会(学会)第1回国際シンポジウム』で「構文類型の分布調査と認知構造の解析」に関連する時間構造部分の研究として「日中両言語における時間構造の対照研究-『見る』と"看"を中心に-」を発表した。 3)研究代表者王亜新は、構文類型に関連する研究として「日本語と中国語における間接行為構文」を題として2009年12月に中国・福建師範大学で招待講演を行い、その内容を論文「日本語と中国語における『間接行為構文』」にまとめ、『日中言語対照研究・第12号』(2010年5月発行)に掲載し、刊行される予定である。研究分担者王学群は、論文「中国語時間構造の研究-体系的な視野から-」(大東文化大学語学教育研究所『語学教育研究論叢第27号』掲載)を作成し、「構文類型の分布調査と認知構造の解析」における時間構造に関連する部分の研究を行った。
|
Research Products
(4 results)