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2010 Fiscal Year Annual Research Report

首都圏方言の実態に関する基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 21520478
Research InstitutionKanda University of International Studies

Principal Investigator

木川 行央  神田外語大学, 大学院・言語科学研究科, 教授 (50327186)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 久野 マリ子  國學院大學, 文学部, 教授 (90170018)
Keywords首都圏方言 / 自然談話 / 東京語化 / 母音の無声化 / アクセント / 方言文法 / 食に関する語彙
Research Abstract

神奈川県小田原市において方言調査を行った。調査はアクセント、文法(推量の助動詞べーの用法が中心)、食に関する語彙についてが主である。アクセントは昨年度実施した山梨県上野原市と同様、類別語彙と複合語などの調査を行い、東京語の古い発音が確認された。べーは東日本方言に広く見られる形式であるが、その用法は地域によって異なる。今回はべーの使用地域でも最も西に近い方言での用法を確認したものである。また食に関する語彙は山梨県上野原市、静岡県賀茂郡松崎町等でも調査してきたが、来年度これらの地点との比較を行う予定である。
この他に、一人称代名詞としての「自分」の使用について、歴史的に見た。この語は軍隊用語そして現代では階級社会的な組織にいる人やその出身者が用いる語であるが、日本において軍隊が組織された明治期の文献にはあまり見られない。それがいつ頃から用いられるようになったのか、また陸軍軍人に広く用いられるようになった理由について推測を行った。
さらに、現代の首都圏の大学に在学する学生と対象とする調査を行い、若者のアクセントに対する意識や首都圏の特に若年層広まりつつある終助詞「し」や「普通に」の用法及びその広まりについて考察を行った。
また、松崎方言の談話資料により、そのアクセントについて分析を行っている。この方言は東京式アクセントではあるが、これまでもその特殊性で有名であるが、これまでの研究は名詞を中心としていた。今回は、動詞や形容詞など他の品詞についても考察を広げている。

  • Research Products

    (10 results)

All 2011 2010

All Journal Article (9 results) (of which Peer Reviewed: 6 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 一人称代名詞としての「自分」2011

    • Author(s)
      木川行央
    • Journal Title

      神田外語大学大学院紀要言語科学研究

      Volume: 17 Pages: 39-65

  • [Journal Article] 首都圏方言の若年層における話しことばと書きことばの区分-はじめにかえて-2011

    • Author(s)
      久野マリ子
    • Journal Title

      首都圏方言の研究

      Volume: 2 Pages: 1-3

  • [Journal Article] 首都圏の大学に通う大学生のアクセントに対する意識の一考察2011

    • Author(s)
      三樹陽介
    • Journal Title

      首都圏方言の研究

      Volume: 2 Pages: 13-19

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 首都圏方言における副詞「ふつうに」の新しい用法の使用意識について2011

    • Author(s)
      本間美奈子
    • Journal Title

      首都圏方言の研究

      Volume: 2 Pages: 20-26

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 首都圏方言における他称の使用-規範意識と使用実態の乖離について2011

    • Author(s)
      本間美奈子
    • Journal Title

      首都圏方言の研究

      Volume: 2 Pages: 27-31

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 平成22年度首都圏方言の大学生アンケート資料集計2011

    • Author(s)
      坂本薫
    • Journal Title

      首都圏方言の研究

      Volume: 2 Pages: 4-5

  • [Journal Article] 首都圏方言にみられる文法形式の併用形について-連体修飾語「一な」と「一の」の使用実態-2011

    • Author(s)
      坂本薫
    • Journal Title

      首都圏方言の研究

      Volume: 2 Pages: 66-72

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 首都圏方言の大学生にみる新しい助詞-命令・禁止表現における終助詞「し」の出現とその用法について-2011

    • Author(s)
      小林美沙子
    • Journal Title

      首都圏方言の研究

      Volume: 2 Pages: 4-5

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 首都圏方言の大学生が携帯メールで使用する平仮名の小文字表記の実態と使用意識について2011

    • Author(s)
      竹内はるか
    • Journal Title

      首都圏方言の研究

      Volume: 2 Pages: 47-53

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 首都圏に通う大学生の言語生活の動態と意識2010

    • Author(s)
      久野マリ子
    • Organizer
      國學院大学国語研究会後期大会
    • Place of Presentation
      國學院大學
    • Year and Date
      2010-11-27

URL: 

Published: 2012-07-19  

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