2009 Fiscal Year Annual Research Report
多読教材とウェブ支援による多段ユニット式英語トレーニング法の実験評価研究
Project/Area Number |
21520560
|
Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
尾中 夏美 Iwate University, 国際交流センター, 准教授 (50344627)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三輪 譲二 岩手大学, 工学部, 准教授 (60125664)
|
Keywords | e-ラーニング / コンピュータ支援学習 / 英語教育 / 速読教育 / 多読教育 |
Research Abstract |
本研究は、日本の大学生が英語で書かれた文章の読解力や速読力を増強できるように、多読用教材を活用しながら、内容理解判定だけにとどまらず語彙、文法、文脈把握、速読教育も加えることにより、総合的英語読解力育成も支援する多段ユニット式英語トレーニング法(MSUERT : Multiple Step Units for English Reading Training)の開発実験評価を目的とする。 MSUERTの構成は読書前課題(語彙問題、文法問題、速読動作訓練)、読書後確認試験(語彙問題、文法問題、文脈問題、速読問題[単語数/分を計測])を2セット、特訓道場用課題(語彙補強問題、文法補強問題、内容理解支援のための文脈にかかわる問題)を1ユニットとし、多読用教材毎のユニットを構築する。1回目で80%以上の正答率を達成できなかった場合には、特訓後に再挑戦し、さらに達成しなかった場合には別の本を選ぶルートを用意する。教材には海外4社の多読用教材から主要語彙数600語~2800語範囲のもの64タイトルを採用し、難易度別に6レベル(Orange 1,2,3,Green 1,2,3)に分けて難易度に適合した課題を作成することとした。今年度は2レベル(Orange 1,2)の読書後確認試験作題を完了した。 本研究の速読力改善の能力評価法は、従来の紙ベース試験と異なり、オンライン化することで各段階での能力が即座に計測できるのが特徴である。既存のオンライン試験システム(iCampus)上で作題されたデータが想定通りに動作するように入力フォーマットの方式を検討しながら試行し、基本的なオンライン試験システムを作成した。特に、1回目の読書後の理解度を図る試験で80%以上の正答率を達成できなかった場合、特訓道場の後再度同じ多読用教材を読み2回目の読書後確認試験を実施するので、問題慣れを避けるために同じ問題が出ないような工夫をした。また、簡単な図書貸し出し返却システムのプロトタイプも完成した。 MSUERT法の有効性の評価などは、次年度以降の課題である。
|
Research Products
(1 results)