2011 Fiscal Year Annual Research Report
多読教材とウェブ支援による多段ユニット式英語トレーニング法の実験評価研究
Project/Area Number |
21520560
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
尾中 夏美 岩手大学, 国際交流センター, 准教授 (50344627)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三輪 譲二 岩手大学, 工学部, 准教授 (60125664)
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Keywords | e-ラーニング / コンピュータ支援学習 / 英語教育 / 速読教育 / 多読教育 |
Research Abstract |
本研究は、日本の大学生が英語で書かれた文章の読解力や速読力を増強できるように、難易度別多読用教材を活用しながら、内容の理解度判定だけでなく、読書前課題、読書後の理解度チェックと速読トレーニング、そして一定の理解度が満たされなかった場合の再チャレンジ支援としての「特訓道場」からなる多段ユニット式英語トレーニング法(MSUERT: Multiple Step Units for English Reading Training)の開発実験評価により、英語速読学習支援のための先進的研究を目的とする。 最終年にあたる今年度終了までに、2年目に完成した2レベル(複数の出版社から出ている難易度別多読用教材を独自に分類)に加えてヘッドワード2000語レベルまで今年度さらに29タイトルのほぼ全てにそれぞれ1回目読書前課題、速読トレーニング用課題、補強のための特訓問題、2回目読書後課題を作題し、タグ付けして、システムにアップロードした。 システム関係では、本研究を効果的に継続するために、課題の表示設定を自由に変更できるなど操作性に優れており、また、利用人数の規模が増大し研究に必要なデータの増加に対処でき、さらに利用者にとっては誤操作をしにくいシステムであることから、MSUERT(Multiple Step Units for English Reading Training)のデータ全てを大学全体で活用する英語教育プラットフォームに移行して評価実験を行った。 新規システムを活用し、ユーザとしての学生のニーズ分析のために、英語に苦手意識を持つ理系大学生55名にMSUERTを使わせてアンケート調査を実施した。76%の学生が読解力強化のためには特訓問題が必要であると感じ、多読用教材を読むためには支援が必要と76%の学生が感じていることが検証された。さらに、速読の練習をすることが読解力強化に役立つと89%の学生が評価した。 この結果を踏まえて、自主的に登録を希望する海外研修希望の学生への学習支援としての評価調査などが今後の課題である。
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Research Products
(3 results)