2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21520767
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
今村 啓爾 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 名誉教授 (70011765)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉開 将人 北海道大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (80272491)
斉藤 努 国立歴史民族博物館, 研究部, 教授 (50205663)
西村 昌也 関西大学, 文化交渉学研究拠点, 助教 (60469236)
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Keywords | 銅鼓 / 青銅器文化 / 東南アジア / 南中国 / 鉛同位体 / 鋳造技術 / ドンソン文化 / 石寨山文化 |
Research Abstract |
本年度研究代表者の今村啓爾は、ヨーロッパにおける学史的な規準資料の調査と学史的な初期の文献の収集を行った。研究分担者の西村昌也はベトナム銅鼓の研究を続け、吉開将人は銅鼓に関する漢文資料の研究を進めた。今村の調査は具体的にはイギリス大英博物館とVictoria and Albert博物館における紀年銘のある資料の調査、フランスギメ東洋美術博物館、オランダのライデン民俗学博物館でギメ鼓など初期の銅鼓研究で標準形式として扱われた資料の細部の観察と写真撮影を行い、初期の古典的な文献の複写を行った。その中には日本はおろかヨーロッパでも見ることの難しいメイヤーとフォイによってなされ、ヘーガーの銅鼓研究の原型になった図録も含まれている。Victoria and Albert博物館銅鼓の紀年は銅鼓自体の型式学的年代推定と矛盾しないが、大英博銅鼓はそれらが一致しない。また、これまでの研究成果を論文集『南海を巡る考古学』(同成社2010年)において発表したが、研究成果目録にあるように今村による銅鼓の東南アジア南方海域への拡散過程の研究、吉開による中国古文献に見える銅鼓記述の研究、西村による銅鼓の中続技術に関する論文が収録されている。
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Research Products
(7 results)