2012 Fiscal Year Annual Research Report
公共資源配分制度の実証分析と設計――空港発着枠市場の動態と実効化メカニズムの考察
Project/Area Number |
21530122
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
福井 秀樹 愛媛大学, 法文学部, 准教授 (00304642)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 政治学 / 政策分析 / 公共資源配分 / 空港 / 発着枠 / 実効化メカニズム |
Research Abstract |
2011年度から、当初の研究計画の拡充を図っている。具体的には、当初の研究(「反競争的発着枠取引仮説」「非効率的発着枠利用仮説」の検証)に加えて、発着枠取引が路線レベルでの競争に及ぼす影響の分析を行っている。 今年度、EUを対象として行った発着枠取引が路線レベルでの競争に及ぼす影響の検証結果は、Kuhmo Nectar Conference on Transportation Economics 2012 (Berlin, Germany, June 21, 2012) にて報告された。またEUにおける発着枠利用の効率性に関する改良された検証結果は、Air Transport Research Society 16th World Conference (Tainan, Taiwan, June 29, 2012) にて報告された。 米国の運航関連データを用いた定量的分析による「非効率的発着枠利用仮説」検証の成果は、Journal of Air Transport Management の24巻に第1論文として掲載された。 当初、この研究では、ケネディ空港とオヘア空港については発着枠利用が他の空港に比べて若干、非効率であることを示唆する結果が出ていたのに対して、ナショナル空港とラガーディア空港についてはむしろ逆に他の空港に比べて発着枠利用が効率的であることを示唆する結果が得られていた。しかし、査読中に得られた様々なコメントをもとに分析を改良したところ、非効率な発着枠利用がされているのはラガーディア空港とオヘア空港であるという新たな結果が得られた。加えて、ナショナル空港とケネディ空港でも、短距離路線においては非効率な発着枠利用が疑われることも明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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