2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21530207
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
吉田 雅敏 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (00201012)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土井 正幸 群馬大学, 社会情報学部, 教授 (40217609)
S.J Turnbull 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 准教授 (90240621)
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Keywords | 家計生産 / 時間配分 / 道路需要 / 道路料金 / 道路資本 |
Research Abstract |
道路サービスの家計生産と政府の料金・課税政策の評価を可能にする道路経済の「基本モデル」を構築するための研究を行った。この研究は、以下の3つの論文としてまとめられた。 1."The Balanced Budget Multiplier and Labor Intensity in Home Production",2010. 共同研究者であるターンブル氏との共著論文で、日本経済学会2010年度春季大会(6月5~6日千葉大学で開催)で報告された。「基本モデル」を用いて、道路サービスの家計生産における労働集約度に影響を及ぼす公共支出は、それを資金調達する料金・課税政策による大きな影響を受けることを明らかにした。 2."Public Intermediate Goods in Household Production and Fiscal Multiplier Effects",2011. ターンブル氏との共著論文で、同志社大学、神戸大学、北海道大学、長崎大学、九州産業大学で開催されたセミナーで報告された。「基本モデル」が家計生産に貢献する公共財としての道路のケースに拡張され、道路が時間節約的か燃料節約的かで、道路への公共支出が国民所得と経済厚生に及ぼす効果が大きく異なることが示された。 3."Redistribution and the Marginal Cost of Public Funds in the New Keynesian Economics",2011. 吉田による単著論文で、大阪大学、明治学院大学、北海道大学で開催された研究セミナーで報告された。「基本モデル」が異なるタイプの道路利用者がいるケースに拡張され、所得再分配の問題と道路建設を資金調達するための公的資金の限界費用と関係が研究された。 また、「基本モデル」を実証分析用のモデルとするための検討と、モデルのパラメータ推定のための資料やデータの収集が前年度に引き続き行われた。
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Research Products
(3 results)