2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21530450
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Research Institution | Hannan University |
Principal Investigator |
平山 弘 Hannan University, 流通学部, 教授 (00368383)
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Keywords | ブランド価値 / ブランド価値の崩壊 / マーケティング / 情報価値 |
Research Abstract |
ブランド価値の創造に関しての研究は国内外ともに豊富であるにもかかわらず、一方でブランド価値の喪失や崩壊に関わる研究に関してはほとんどおこなわれていない現状が存在する。本研究においてはブランド価値の崩壊に至る過程やその枠組みを明示することで、今後の企業のブランド価値の構築やブランド価値の創造にも影響を与える理論化を目指している。本年度においては、まず「ブランド価値の喪失や崩壊」といった関連する用語について、たとえば「Brand failures」「Brand risk」「Accidental branding」「Loss of brand value」にかかわる著作や論文をレビューした上で、顕現してくる事実を発見事項として整理し、次にこれまで製品・事業部・コーポレートレベルにおけるブランド価値の喪失要因や崩壊していく企業のブランド価値の状況を緻密に調査する作業を通して浮かび上がる事実やパターン化の作業を通じて、これまであまり明らかにされなかった理論や枠組みを構築することにした。研究実績としては次の論文2本が挙げられる。ひとつは「ブランド価値の崩壊に至る過程についての研究」においては、ブランドの失敗やリスクに関する既存研究を概観し、事例研究として食品会社へのインタビュー調査による発見事項を整理した上で導き出されたブランド価値崩壊に至る過程についての枠組みを提示したことである。もうひとつは「ファッション・ブランドにおけるブランド価値の創られ方」であり、ここでは流行を創る側であるデザイナーよりも、流行を仕掛ける側の米雑誌編集長の判断・意思決定により、そのブランドの評価が決まるという仕組みを明らかにしたが、そのことは同時にファッション・ブランドにおれるブランド価値の衰退に至る過程の端緒には同編集長の判断に少ならず握られているということにもつながるという指摘をした。
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Research Products
(3 results)