2009 Fiscal Year Annual Research Report
小学校・中学校社会科における調査リテラシー育成のための教育プログラムの開発
Project/Area Number |
21530493
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
高田 滋 Tokyo Gakugei University, 教育学部, 教授 (50137478)
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Keywords | 社会調査法 / 社会科教育 / 調査リテラシー / 授業分析 / 社会認識 |
Research Abstract |
研究目的および本年度の研究実施計画に基づき,以下の研究を行い成果を得た。 1.小学校,中学校社会科における社会調査に関わる教育内容を把握するため,現行カリキュラムの各学年社会科および生活科教科書,さらにその基となる学習指導要領の内容を検討した。引き続き次年度にもこの作業を行う。 2.大学等高等教育の場において,社会調査法の教育が如何に行われているかの一面を把握するため,市販されている社会調査法に関わる教科書,参考書の内容を検討した。データ収集(インタビュー,配票調査など),データ処理(統計分析,会話分析,内容分析など),報告作成にいたる一連の文献があり,量的調査に加え,質的調査に関する教育か進みつつあることがわかる。 3.初等,中等教育いずれの段階でも,社会調査技法自体の学習には実際の調査試行が有用であると思われるが,調査対象の設定,調査事例の学習に向けた教育プログラムは充分とは言えない。事例教材の検討に資するため,社会学等の蓄積してきた「モノグラフ」のうち,近年のものについて内容の検討を始めた。 4.社会科における「調べ学習」「探索学習」の実際をしるために行う予定の授業資料・分析に先立ち,社会科教育関連の全国学会(兵庫教育大学)に参加し,関連の報告検討に参加し議論の水準と方向性を確認した。 5.本学教員養成課程を経て現在高校及び大学で社会科教育ないし社会科教員養成に関わっている方(計4人)と研究会をもち,教員養成課程における社会調査法教育の有用性,教育の現場における社会調査リテラシーの問題などについてお話を伺い議論した。 6.今次研究に関わる研究機材としてコンピューターおよび統計ソフト(量的及び質的分析用)を購入し準備した。
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