2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21530543
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
原野 かおり Okayama Prefectural University, 保健福祉学部, 助教 (00390253)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 春男 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (00127763)
谷口 敏代 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (10310830)
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Keywords | 介護労働者 / 主観的疲労感 / 客観的疲労度 / 睡眠・覚醒 / アクティグラフ / ストレス |
Research Abstract |
本研究の目的は,施設で勤務する介護労働者を対象に疲労の実態と健康維持質の高い介護を維持するための対策を企図することである.初年度はこの目的を達成するために介護労働者の主観的疲労感と客観的疲労度およびストレスの調査を行った.調査対象は,実験群として施設で勤務する夜勤のある健康な女性介護労働者を20名とした.対照群は夜勤がない通所介護事業所に勤務する健康な女性介護労働者20名とし,両群ともに岡山県内の協力の得られた特別養護老人ホーム5施設および通所介護事業所5施設の介護職員に倫理的配慮に基づく承諾書を得て調査を行った.調査の内容は(1) 主観的疲労感測定,(2) 客観的疲労度測定,(3) ストレスの定量測定,(4) 生活リズム調査を行った.主観的疲労感は「自覚症しらべ」および「疲労感VAS(Visual Analogue Scale)」を用い質問紙法により就業前後で調査を行った.客観的疲労度測定はアクティグラフ(米国A.M.J社)を被験者の腰部に装着し,7日間連続して睡眠・覚醒リズムを測定した.ストレスの定量は唾液中αアミラーゼ活性値と唾液中コルチゾール濃度を測定した.αアミラーゼ活性値は簡易測定器で就業前後にセルフチェックを行った.唾液中コルチゾール濃度は起床直後後と12時問後に採取し,岡山医学検査センターに委託し,回収および遠心分離後凍結しSRLへ発送後RIA法で測定した.生活リズム査は被験者の自記式の記録を求めた.以上,初年度予定の40人の調査が終了した. なお,健康障害を引き起こす可能性のある対象者については,協力者への報告に先立って調査の報告を行った.
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