2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21530599
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Research Institution | Fukuoka Prefectural University |
Principal Investigator |
本郷 秀和 福岡県立大学, 人間社会学部, 准教授 (90405556)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鬼崎 信好 福岡県立大学, 人間社会学部, 教授 (90148958)
永田 千鶴 熊本大学, 医学部, 准教授 (50299666)
荒木 剛 西南女学院大学, 保健福祉学部, 講師 (90465766)
松岡 佐智 福岡県立大学, 人間社会学部, 助手 (00405557)
村山 浩一郎 福岡県立大学, 人間社会学部, 准教授 (60389484)
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Keywords | 介護保険事業 / 制度外サービス / 介護系NPO / ソーシャルワーク / 社会資源開発 / 利用者ニーズ |
Research Abstract |
平成22年度の研究計画の柱は、(1)平成21年度に実施した介護サービスを実施する介護系NPO全国実態調査(郵送調査)のまとめ、(2)わが国の介護保険事業を実施するNPO法人(介護系NPO)の中でも、独自サービス(制度外サービス)を提供する介護系NPOへのヒアリング調査の企画・実施であった(ヒアリング調査の対象組織は、平成21年度の全国調査結果を基に抽出した)。 (1)については、2010年3月に中間報告書を福岡県立大学生涯福祉研究センターから発行したが、平成22年度は自由回答の分析と郵送調査結果に関する論文執筆を中心に取り組んだ。自由回答の分析結果からは、制度外サービスを開発していくための課題について「財政」「人材」という2つのキーワードが組織規模に関わらず共通事項であることなどが確認された。 (2)については、4-5月にかけて共同研究者で調査対象組織の抽出作業、ヒアリング項目・方法の検討等を行い、研究会で決定した。北海道、東北、関東、関西、中四国、九州沖縄の地域ごとに調査担当者を2名ずつ決め、各地域から2法人ずつ調査対象組織を抽出し(合計12法人)、8-9月にかけてヒアリング調査を実施した。ヒアリング調査結果は平成23年3月中旬に提出されたが、ヒアリング調査の項目ごとの結果整理・分析等は平成23年度に実施予定である。 現在のところでは、介護系NPOにおいて制度外サービスの開発を期待する者には、法人理念を理解できる人、利用者に共感できる人など、チーム意識を持てる人など、技術的な側面(会計処理能力や各種制度の申請業務等)よりも、むしろ抽象的(基本意識に関することなど)な事柄が多くみられている状況がある。
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