2009 Fiscal Year Annual Research Report
マインド・コントロール的影響と消費者契約および集団参加の検討
Project/Area Number |
21530662
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
西田 公昭 University of Shizuoka, 看護学部, 准教授 (10237703)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 浪二 フェリス女学院大学, 文学部, 教授 (80159243)
黒田 文月 椙山女学園, 人間関係学部, 助教 (30553375)
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Keywords | マインド・コントロール / 集団健康度 / 破壊的カルト / 詐欺 / テロリズム |
Research Abstract |
本年度の計画では、第一にインドネシアの大学生、約200名を対象に対して、集団健康度尺度(GHS)を用いた集団規範信念の調査を実施し、破壊的カルトの反社会性についての共通認識をさぐることであった。また第二に、インドネシアにおける壊的カルトでの活動経験者約100名を対象にして、集団健康度や集団心理虐待度(GPA)を測定して、これまでの研究データと比較することであった。 まず、GHS尺度やGPA尺度の異言語間のアダプテーションを実施した。まず日本語とインドネシア語に精通した特にサンプリングと尺度の適合作業では、日本語とインドネシア語および英語の3力国語に通じる日本在住の協力者に仲介を依頼した。その協力者によって、日本語と英語のGHSは、インドネシア語に翻訳され、比較検討された。大きく言語文化が日本とはちがうインドネシア語と同一の質問紙を構成するには、なるべく十分な検討を必要とするため、スペイン語版をさらに別のインドネシア人に協力を依頼して慎重に比較検討した。その結果、GHSおよびGPAのインドネシア語版の尺度は完成した。 次に、インドネシアの大学生を対象にした第1調査を実施するために、ジョグジャカルタ市にあるサンタ・ダルマ大学心理学部のHandayani博士の協力を得てきた。すでに66名の大学生を対象とした予備調査が博士によって実施され、現在は本調査のためのデータ収集準備の最終段階にある。また、第二調査のためのサンプリングについて、同博士の協力を得て進めており、年内に実施する予定で準備をすすめている。
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