2010 Fiscal Year Annual Research Report
マインド・コントロール的影響と消費者契約および集団参加の検討
Project/Area Number |
21530662
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
西田 公昭 静岡県立大学, 看護学部, 准教授 (10237703)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 浪二 フェリス女学院大学, 文学部, 教授 (80159243)
黒田 文月 椙山女学園, 人間関係学部, 助教 (30553375)
太刀掛 俊之 大阪大学, 教育・情報室, 准教授 (90379222)
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Keywords | マインド・コントロール / 集団健康度 / 破壊的カルト / 詐欺 / テロリズム |
Research Abstract |
本年度の計画では、インドネシアの大学生、約200名を対象に対して、集団健康度尺度(GHS)を用いた集団規範信念の調査を実施し、またインドネシアにおける壊的カルトでの活動経験者約100名を対象にして、集団健康度や集団心理虐待度(GPA)を測定して、これまでの研究データと比較することであった。この調査研究では、インドネシアの大学生を対象にした第1調査を実施するために、ジョグジャカルタ市にあるサンタ・ダルマ大学心理学部のHandayani博士の協力を得て、その66名の大学生を対象とした予備調査が博士によって実施されたが、その後、博士とは連絡がつかなくなり、それ以上のデータが得られなくなった。一方、それに対応した現地の事情を把握する目的でフィールド・インタビューを実施した。研究者らは通訳とともにジョグジャカルタ市にて、カルト信者や左翼的なグループのメンバーと接触し、彼らが民主化の中で宗教的教義といずれを優先すべきかについて独特の判断をしていることがうかがえた。なお、国内の研究を充実して補完すべく、ある宗教団体の元信者48名のGHS調査を実施してデータを獲得した。またその団体に所属し心理的虐待を受けた信者にインタビューを行った。 また、全国の大学生を対象にマインド・コントロール経験の実態を把握するための調査研究の準備が進められた。諸大学や高校からの勧誘実態を聞き取り、また平行して用いる心理尺度の項目分析も進めてきた。現在、調査の実施時期や方法の具体的検討にはいっている。
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