2009 Fiscal Year Annual Research Report
街頭犯罪予防に向けたステーク・ホルダーへの実践的介入
Project/Area Number |
21530729
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
福田 廣 Yamaguchi University, 教育学部, 教授 (20100977)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松野 凱典 追手門学院大学, 心理学部, 教授 (10368574)
恒吉 徹三 山口大学, 教育学部, 准教授 (20274409)
小杉 考司 山口大学, 教育学部, 講師 (60452629)
沖林 洋平 山口大学, 教育学部, 講師 (20403595)
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Keywords | 街頭犯罪 / プロファイル / 啓蒙活動 |
Research Abstract |
本研究は、ひったくりをはじめとする街頭犯罪について、加害者、被害者、防犯主体という三者のステーク・ホルダー(利害関係者)にアプローチし、予防に向けた介入プログラムの研究開発と実践を目的とする。 犯罪心理学におけるこれまでの研究の多くは、(1)犯行現場の物理的側面から改善策を模索する、工学的アプローチ、(2)被害者になりうる人々の意識的側面に焦点を当てた、社会心理学的アプローチ、(3)加害者の人格・行動特性などを明らかにする臨床的アプローチ、の三つに分類できるだろう。いずれも研究目的はもちろん研究方法、分析対象とするデータ、現場介入への度合いが異なっており、個別的・専門的に研究が進められている。しかしある事件が発生するときには、それぞれの要因が複雑に絡み合っており、一側面へのアプローチでは、現象に対する十分な理解ができるとは言い難い。そこで本研究では、この三つの側面それぞれについて多角的にアプローチすることによってより深い理解を得、より効率的な介入プログラムを作成、実践的に応用して効果測定を行うことを目指す。 初年度の取り組みは、被害者要因としての心理変数の洗い出しに焦点化し、特にリスク認知の水準と、年齢や性別などのプロファイルごとで危険地域の把握の仕方が大幅に変化することを明らかにした。学会報告「街頭犯罪についてのリスク認知と防犯行動の関連(1)」ではリスク認知尺度の洗練化を、同(2)ではリスク認知度を高・中・低の三群に分けたときに、中群が非中心的把握をするのに対し、低群も高群同様に焦点化した把握をしていることが明らかになった。続く(3)では性別による変数を加えたときに(2)の傾向がどの程度変容するかを明らかにし、潜在クラスタ数について考察した。
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Research Products
(3 results)