2009 Fiscal Year Annual Research Report
アジア・太平洋地域の社会開発を支援するコミュニティ学習施設に関する基礎的研究
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21530824
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
手打 明敏 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (00137845)
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Keywords | 公民館 / CLC / ノンフォーマル居幾 / インフォーマル教育 |
Research Abstract |
本研究は、戦後の日本の社会開発に寄与してきた公民館実践の蓄積をアジア。太平洋地域の社会開発に生かす方略を構想することを意図している。その前提としてアジア・太平洋地域のコミュニティ学習センター(CLC)の現状と課題について、日本の公民館関係者の認識の共有化を図ることを目的としている。 本年度は、ユネスコバンコク事務所で勤務し、現在、ユネスコダッカ事務所で勤務している識字教育専門家とともにバングラディシュのNGOおよび、2か所のCLCの調査をおこなった。また、タイのウボン・ラチャ―タニ―周辺のCLC3か所の調査を実施した。 国内調査としては、島根県益田市の中山間地域の公民館事業について調査をおこなった。また、12月には、岡山市で開催された「ESD国際シンポジウム2009-公民館/CLC・NGOによるESDを活かした地域力の向上・再生を目指してー」に参加し、情報の収集とともに、関係との意見交換をおこなった。 本年度の研究活動を通じて、日本の公民館とアジア・太平洋地域のCLCの交流がどのように構築されてきたのかについて一定の成果を上げることができた。これらの研究成果をもとに、研究代表者は日本公民館学会の課題研究「アジア・太平洋地加におけるCLCの展開と公民館」で発表し、あわせて、『日本公民館学会年報』と『筑波大学教育学系論集』に学術論文を発表し、クイ調査で収集したタイのノンフォーマル及びインフォーマル教育関係資料の翻訳を『教育学論集』(筑波大学大学院教育基礎学専攻)に発表した。
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Research Products
(4 results)