2010 Fiscal Year Annual Research Report
アジア・太平洋地域の社会開発を支援するコミュニティ学習施設に関する基礎的研究
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21530824
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
手打 明敏 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (00137845)
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Keywords | 公民館 / CLC / ノンフォーマル教育 / 社区学院 / 住民自治センター |
Research Abstract |
本研究は、戦後の日本の社会開発に寄与してきた公民館実践の蓄積をアジア。太平洋地域の社会開発に生かす方略を構想することを意図している。その前提としてアジア太平洋地域のコミュニティ学習センター(CLC)の現状と課題について、日本の公民館関係者の認識の共有化を図ることを目的としている。 本年度は、ベトナム、中国、韓国において各国の地域学習施設の調査をおこなった。 ベトナム調査では、ベトナム学習振興会の協力を得て、ハノイ市、ホーチミン市およびその近郊農村の7か所のCLCの調査をおこなった。 中国調査では、北京、上海とその近郊の地域学習施設(社区学院等)について調査を行い、関係資料の収集をおこなった。 韓国調査では、テグ市で開催された平生学習フェスティバルに参加し、韓国の住民自治センター等の地域学習施設についての情報を収集した。 本年度の研究活動を通じて、東アジア地域のCLC、地域学習施設が各国の政治制度や社会発展段階の違いはあるが、地域住民の参加による施設運営、教育系職員の配置などの共通性を確認することが出来た。 これらの研究成果をもとに、研究代表者は日本公民館学会の自由研究において研究協力者の谷和明と兵同発表を行った。研究代表者と研究協力者の上田孝典氏はそれぞれ『日本公民館学会年報』に研究課題に関する論文を執筆し、掲載された。本研究の成果は、公民館、国際教育効力関係者に注目されており、研究代表者は2010年12月に、岡山市で開催された国際シンポジウム(参加国:バングラディシュ、ネパール、ベトナム、ミヤンマー、ザンビア)「Model Synposium 2010 for International Cooperation-Community Development through ESD Centred on Kominkan/CLCs」に招聘され、基調講演をおこなった。
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Research Products
(4 results)