2010 Fiscal Year Annual Research Report
独創性と制度化の相克に注目した社会教育の発展プロセスに関する研究
Project/Area Number |
21530849
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
鈴木 眞理 青山学院大学, 教育人間科学部, 教授 (60114518)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 真紀 国立教育政策研究所, 社会教育実践研究センター, 専門調査員 (40515243)
工藤 朝博 国立教育政策研究所, 社会教育実践研究センター, 社会教育調査官 (30555412)
北田 真木子 国立教育政策研究所, 社会教育実践研究センター, 専門調査員 (20534639)
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Keywords | 教育学 / 社会教育 / 社会教育史 / 制度化 |
Research Abstract |
本年度は研究の2年度目で、昨年度の研究を元にした研究が実施された。 1990年代の岡山大学における社会教育主事講習の追跡調査については、昨年度の当時のデータ再入力を基礎にし、現在に至る変遷を辿るために当時の受講生を探し当て、簡単なヒアリングを行い、来年度におけるヒアリングによる本調査実施の条件を整えた。 北海道上士幌町の生涯学習まちづくり施策に関しては、文献資料による把握をほぼ修了し、その整理を軸に、関係者へのヒアリングによる調査の準備は完了して、ヒアリング調査の日程の調整を行ったが、先方の都合もあり、実査は次年度に行われることとなっている。沖縄県那覇市の公民館の運営委託を受けているNPO活動家については、昨年度のヒアリングを整理した上で、再度の集中的なヒアリング調査を実施した。三重県鳥羽市答志地区のかつての青年集団を中心とした活動についても研究協力者がヒアリング・資料収集を実施している。長野県茅野市の生涯学習まちづくり施策に関しては、ヒアリングに基づく資料の収集を進めて、制度化とその変容について、全容を理解するための作業を進めた。さらに、近年の発展が著しい中国・上海地区の博物館、これまで伝統的に充実した活動をしてきている英国の博物館の活動状況に関して、とくに地域住民への存在意義の周知方策に関しての資料収集を研究協力者に分担してもらって実施した。 以上のように、研究は、来年度の総括に向けて、ケーススタディを積み重ねつつ、順調に進行している。
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Research Products
(1 results)