2010 Fiscal Year Annual Research Report
ネットいじめの実態とその背景となる要因に関する実証的研究
Project/Area Number |
21530895
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Research Institution | Bukkyo University |
Principal Investigator |
原 清治 佛教大学, 教育学部, 教授 (20278469)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山内 乾史 神戸大学, 大学教育推進機構, 教授 (20240070)
山崎 瞳 佛教大学, 教育学部, 非常勤講師 (80454859)
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Keywords | ネットいじめ / 学力移動 / 青少年問題 / 学校文化 |
Research Abstract |
いじめはこれまでにも子どもたちや社会の様態にあわせてさまざまに深化してきた。現代におけるいじめ問題の共通点は、いじめが一定の人間関係をもつ集団のなかに入りはじめたことと指摘されている(原:2007)。それに加えて、今日では「匿名性」を特徴とするネットやケータイを利用したいじめが多く発生している。この新たないじめは、誰が自分をいじめているのか分からない点が、子どもたちの「人間不信」を煽り、大きなストレスとなっており(原:2007)、ネットいじめから子どもたちを守るための本質的な取り組みが喫緊の課題となっている。 本研究は、わが国と諸外国のネットいじめとの共通性と異質性を明らかにし、そこからネットいじめに対する効果的な処方を導き出すことが可能かという学術的背景ももち合わせる。本年度では以下の2点について明らかにしている。 (1) 昨年度に実施した質問紙調査の対象を中学校および高等学校に広げ、その実態について明らかとした。その調査結果の一端は『現代のエスプリ』526号にて報告している。また、次年度においても対象校を拡大し、さらなる分析を進める予定である。 (2) 本年度では諸外国のネットいじめの現状を捉えるため、イギリスの小、中学校の児童生徒、教職員および保護者に対してインタビュー調査を実施した。また、イギリス全体のネットいじめの動向をとらえるため、現地にて実態データの収集に努めた。調査結果については、次年度および近刊予定の『ネットいじめはなぜ痛いのか』にて掲載予定である。
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Research Products
(7 results)