2012 Fiscal Year Annual Research Report
自分の成長と家族関係を省察する小中一貫の家庭科授業開発
Project/Area Number |
21530918
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
堀内 かおる 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (00252841)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 絵本 / 教材 / 授業開発 / 家庭科 / 家族学習 |
Research Abstract |
平成24年度は、これまで収集してきた「家族」に関する絵本の内容を分析した結果を踏まえ、オリジナルなデジタル絵本を制作した。デジタル絵本のテーマは「自分の成長と家族関係」であり、生まれてから中学生になるまでの子どもの成長をたどり、それぞれのライフステージで家族との間にどのような関わりがあったのか、守られ育てられる関係から、客観的に自分と家族の関係を見つめなおすことができる年齢に至ったということに中学生が気づけるような構成にした。 開発されたデジタル絵本は、附属中学校教師の協力のもと授業研究として技術・家庭科家庭分野のガイダンスの際に使用された。教材として用いられたデジタル絵本は、生徒から「わかりやすい」「成長に伴う家族関係の変化について考えさせられた」「自立することについて考えた」といった感想を引き出し、自分と家族との関係を相対化させ考察を促すうえで有効であった。研究授業の成果については、ワークシートの記述をもとに生徒の学びのプロセスを分析し、教材としての絵本の有効性が認められた。 研究授業の内容を含む、絵本を使用した授業開発に関する報告書を作成し、家庭科教育担当の研究者並びに現場の家庭科教師に配布することを通して、本研究で得られた絵本の教材としての効果についての知見を広く公表することができた。 また、教師へのヒアリングの結果から、中学校の家庭分野担当教師たちは家族の内容をはじめとする質的な評価の在り方について難しさを感じていることが明らかになり、今後に継続する研究課題が見いだされた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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