2009 Fiscal Year Annual Research Report
クオリアとしての気付きを測定する生活科学習評価法の開発
Project/Area Number |
21530935
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
朝倉 淳 Hiroshima University, 大学院・教育学研究科, 教授 (70304384)
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Keywords | 生活科 |
Research Abstract |
本研究の目的は,生活科授業における子どもの気付きを捉え,位置付けるための評価法を開発することである。具体的には,3年間の研究期間内に,脳科学の知見や子どもの気付きの実態調査などに基づき「モデル評価シート」及び事例としての「単元別評価シート」を開発するとともに,それらを用いた評価法の手順を開発することを目的としている。平成21年度内の研究成果等については次のとおりである。 〔研究整理〕文献等により,生活科教育,脳科学,言語学などにおける,気付き,クオリア,言語獲得などに関する先行研究の調査,分析,整理を行った。 〔質問紙調査準備〕クオリアを表現する言語に関する質問紙調査の準備,及び「モデル評価シート」の作成のために,小学生用学習国語辞典から,クオリアを表現する語彙を抽出する作業を行った。また,米国ノースカロライナ州において収集した小学校低学年用教材(ポスター,教科教育指導書等)を訳出し,米国ノースカロライナ州小学校教諭への面接を踏まえて,米国ノースカロライナ州ピット郡内におけるクオリアに関係する言語の使用状況を整理した。これらを統合して,小学校低学年児童のクオリアを表現する言語を一覧にするための作業を進めている。 〔生活科学習で実際に得られた気付きのデータ収集〕広島県内の小学校において第2学年生活科学習における子どもの気付き(植物の栽培に関する単元のワークシートへの記述)を収集し,分類,整理を行った。 〔成果発表〕本年度は,本研究の方法論と展望について発表し,質疑応答により発表内容の確認や精査を行った。
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