2010 Fiscal Year Annual Research Report
クオリアとしての気付きを測定する生活科学習評価法の開発
Project/Area Number |
21530935
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
朝倉 淳 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (70304384)
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Keywords | 生活科 / 気付き / クオリア / 学習評価 |
Research Abstract |
本年度は,主として実際の生活科学習における気付きの収集とその分析,整理,考察を行い,生活科におけるクオリアとしての気付きの状況を明らかにするとともに学習評価法の枠組みを構築することを目的として以下のとおり実施した。 1研究整理:文献等により,生活科教育,脳科学,言語学などにおける,気付き,クオリア,言語獲得などについて調査し,分析,整理した。 2質問紙調査:クオリアを表現する言語に関する質問紙を作成し,その妥当性や簡便性などについて検討した。 3生活科学習で実際に得られた気付きのデータ収集:実際の生活科学習における子どもの気付きを収集し,授業実施者の実感や意見も参考にしながら,その分析,整理,検討を行った。クオリアとしての気付きの発現については,自然観察,学校や町の探検,おもちゃなどの製作など単元による特徴がみられることや子どもの活動時の構えがクオリアとしての気付きの発現に関係することなどが明らかになった。とくに製作活動においては,対象に対する子どもの働きかけが,クオリアとしての気付きを断続的に生み,螺旋的な学習活動の進展が行われることを認めることができた。 4モデル評価シートの作成:実際に得られたクオリアとしての分類及び脳科学における分類の検討を通して,モデル評価シートの基礎となる枠組みを仮説的に提示した。 5情報収集・情報発信:生活科における気付きや学習評価に関して,学会等で情報を収集した。また,昨年度および本年度の研究成果を学会発表,論文などで発信した。
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Research Products
(2 results)