2011 Fiscal Year Annual Research Report
公立小学校教員の外国語活動指導力アップのための研究
Project/Area Number |
21530961
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
満尾 貞行 横浜国立大学, 大学教育総合センター, 准教授 (60229739)
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Keywords | 小学校外国語活動 / 興味、意欲 / 小中連携 / 授業分析 |
Research Abstract |
本研究の最終的な目的は、公立小学校教員の外国語活動指導力のアップに繋がる授業分析方法・評価方法を考案することであり、そのための観察シートの作成を目指す。 上述の目的に沿い、23年度はいくつかの小学校の協力を得て、のべ20クラスの授業観察、データ収集と分析を行う計画であったが、小中連携の研究の着眼点から、中学校1年生の英語の授業等に関連するデータ収集と分析をし、観察シート作成のデータになるものを研究することに変更した。これに関連して、二つの研究に取り組んだ。一つは、22年度までに収集したデータの分析(いくつかの公立小学校における「小学校外国語活動」の授業観察によるデータ、横浜国立大学教育人間科学部付属横浜小学校を含む)である。もう一つは、横浜国立大学教育人間科学部付属横浜中学校1年生の英語の授業観察と分析、1年生を対象にした3回に渡る(23年4月、7月、24年1月)アンケート調査と分析である。 授業観察で収集したデータの分析方法は、主に以下のように行った。(1)観察シートの数値データの統計分析と言語活動パターンの特徴matrixによる分類、(2)談話分析:撮影記録の文字起こし後、小学校教員と児童のやり取りのパターンを観察する。 また、横浜国立大学教育人間科学部付属横浜中学校1年生の英語の授業観察と分析、1年生を対象にした3回に渡る(23年4月、7月、24年1月)アンケート調査と分析の目的は、付属小と付属中の英語教育に関する連携を進めることも視野にいれている。主に生徒の小学校時の英語活動への興味・意欲、中学における英語授業への興味や意欲に関しての研究である。連携という点から観察シートに入れるべき着眼点を見出す試みをしている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
扱いやすい、わかりやすい授業観察シートを目指しているが、まだかなり複雑であり、簡単に使用できるようになるまで至っていない。観察シートにいれるべきカテゴリーを単純かつ明確で妥当性・信頼性の高いものにする必要がある。これは、児童一人一人の反応を十分に観察しきっていないことも原因と考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度は、さらに横浜国立大学教育人間科学部付属横浜中学校と同付属横浜小学校における授業観察、データ収集等を行い、小中連携の着眼点から小学校外国語活動の授業分析のための着眼点を見出していく。児童一人一人の反応を丁寧に観察することも必要と考え、アメリカ人講師と児童のオンライン英語学習の様子を録画したものを観察・分析していく。 変更点として、付属小学校や他の公立小学校における授業内容や指導技術の中で、中学校1年次の(英語)入門指導期に生かせる着眼点に関しても見出せるように努めたい。
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Research Products
(3 results)