2010 Fiscal Year Annual Research Report
練習用補助器具を用いた打鍵コントロール学習プログラム・教材の開発
Project/Area Number |
21530982
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
高瀬 瑛子 三重大学, 教育学部, 教授 (80024488)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
脇田 裕久 三重大学, 教育学部, 教授 (10024473)
八木 規夫 三重大学, 教育学部, 教授 (10126998)
森川 孝太朗 三重大学, 教育学部, 准教授 (60444428)
森下 修次 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (80323947)
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Keywords | 打鍵フォーム学習システム / 筋電図 / 動作分析 / アーティキュレーション / 演奏運動図形 / 打鍵コントロール / 鍵盤楽器練習用補助器具 |
Research Abstract |
これまでに行った演奏音分析や動作分析、筋放電量の観察結果を踏まえて、教材用のパターンを作成し、被験者12名に2種類のアンケート調査を実施した。 (1)音楽的イメージを具体化する演奏コレオグラフィー(演奏運動図形)として、音形と対応させた記号や波線カーブを表示した図や音形パターンの難易度について、被験者によるアンケート調査を行った。(2)肩・腕・手首・指が相互作用的に働きかける鍵盤への前後(上昇と下降)のストローク運動や,前後運動の切り替えのコントロールや転換動作の際、フレーズ感を持続して演奏する手段として、呼吸を意識するよう、歌いながら行う練習について調査した。その結果、(1)では、動きのイメージは記号によって異なること、波線の表示により、動きを分かり易く感じることがわかった。音形パターンは異なる拍子を用いたものであったが、小節単位で繰り返して演奏する際にリズムの流れを感じとりにくいパターンが難しいと判断されるようである。(2)では、実際に声を出して歌うことで、姿勢を気を付けること、身体全体を使うこと、フレーズ感を感じることに繋がったという意見が多くみられた。いずれの結果も運動切り替えを自然な滑らかさを持って行うために重要な部分である。より多くの調査結果がある方がよいと思うが、これらの内容は初歩の導入教材作成の参考基準に非常になるものである。これらを生かして次年度の研究を行う予定である。
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