2009 Fiscal Year Annual Research Report
高度情報化社会に必要な国語力としの視覚的リテラシーをデザインした系統表の開発
Project/Area Number |
21530999
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Research Institution | Women's Junior College of Nippon Sport and Science University |
Principal Investigator |
奥泉 香 Women's Junior College of Nippon Sport and Science University, 幼児教育保育科, 教授 (70409829)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北澤 裕 早稲田大学, 教育総合科学学術院, 教授 (20204886)
中川 一史 放送大学, ICT活用・遠隔教育センター, 教授 (80322113)
北川 達夫 日本教育大学院大学, 客員教授 (70537399)
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Keywords | リテラシー / ビジュアル・リテラシー / 母語教育 / メディア・リテラシー |
Research Abstract |
平成21年度の本研究費補助金交付申請書に記述した通り、本年度は「研究の目的」を国語力として必要とされる視覚的リテラシーの枠組み作りに必要な情報収集に主眼を置いて行った。そのため、主に次の2種類の研究活動を行った.一つ目は以下の4ヵ国への研究調査、そして二つ目は国際学会における発表を通した意見交換である。 具体的には、研究調査はオーストラリア(主にブリスベン)、ニュージーランド(主にオークランド)、韓国(主にソウル)、フィンランド(主にヘルシンキ)において行った。その結果オーストラリアでは、世界的に言語教育に影響力を持つニューロンドングループの理論や、実践化のポイントに関する情報を得ることができた。またニュージーランドにおいては、初等教育から後期中等教育までの8校において、実践や視覚的リテラシーに関する教材・発問等の情報を得ることができた。これらの情報は、フィンランドの教員にも大きな影響を与えたと言われており、英語圏を中心に国際的にも評価が高い。特に視覚的リテラシーを評価するためのルーブリックに関する情報は、今後我が国の国語科に視覚的リテラシーの学習を組み込む際に、重要な系統性の基盤とすることができると考えられる。さらに韓国においては、改訂過程にある国語科のナショナルカリキュラム、及びそれに纏わる教科書や指導書を収集することができた。韓国の改訂国語科は、イギリスを中心とした英語圏の理論を基盤としており、フィンランド等の教育課程改訂を射程に入れたPISA調査一位に向けた改訂である。これらの調査を基に、国際学会において日本語の視点からの分析を発表し、各国からの意見を得た。
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Research Products
(4 results)