2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21531025
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
江田 裕介 Wakayama University, 教育学部, 教授 (00304171)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 次朗 和歌山大学, 教育学部, 教授 (20214182)
武田 鉄郎 和歌山大学, 教育学部, 教授 (50280574)
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Keywords | 情報モラル / 発達障害 / 特別支援教育 / インターネット / 携帯電話 / 知的障害 |
Research Abstract |
発達障害児・知的障害児におけるインターネットや携帯電話等を利用したコミュニケーションについて、実態把握を行うとともに教育的課題の分析を行った。 本年度は、和歌山県の特別支援学校8校から15名の研究協力教員を選任し、情報モラル教育研究協議会を組織した。2009年9月、11月、2010年1月、2月と4回の協議会を開催し、1. 障害のある児童に対する情報モラル教育の現状、2. 情報モラルに関するトラブルの事例、3. カリキュラムへの位置づけと授業の効果的な展開について協議を行った。2010年2月第4回協議会は香川県で開催し、香川県の学校教育現場から実践研究の発表と、生徒の携帯電話利用に関する調査報告を受けて協議を行った。 また、情報モラル教育に関する実態調査の質問紙を作成し、広域調査に先だって8校の研究協力校において予備調査を実施した。その集約作業を行った後、順次に調査範囲を拡大する計画である。 これらの活動を通じて、近年、特別支援学校の高等部に軽度発達障害生徒の入学が増える傾向があり、携帯電話やインターネットの利用率と頻度が急速に高まっている実態が明らかとなった。また、通学途上における安全や所在の確認と、職場実習の期間等における連絡・指導の方法として、新しい情報手段が積極的、効果的に特別支援教育分野で利用されていることが分かった。一方、友だちどうしのメールによるトラブルや、利用料金の問題、不適切なサイトやオークションの利用など問題も増加し、そこには発達障害や知的障害の認知特性による独特の問題傾向があることが示された。
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