2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21531027
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
寺川 志奈子 Tottori University, 地域学部, 准教授 (30249297)
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Keywords | 学齢期 / 障害児 / 放課後 / 生活支援 |
Research Abstract |
本研究は、(1) 鳥取県における学齢期障害児の放課後生活の実態について明らかにするとともに、(2) 放課後の生活支援の拠点の一つとしての学童保育において、健常児と障害児が共に育ち合う保育実践のあり方について検討することを目的として、アンケート調査、インタビュー調査、及び縦断的事例研究を通して実証的に解明することを計画した。研究1年目の本年度は、全県調査の準備段階の予備調査として、特別支援学校(知的障害、病弱・肢体不自由)の児童の保護者を対象に、児童の放課後実態に関するアンケート調査を実施した。調査項目としては、津止ら(2004)を参考にしながら、鳥取県に特徴的な家族特性や地域性が明らかになるよう、(1) 家族の特性や地域性にかかわる項目、(2) 放課後・休日の過ごし方に関する項目、(3) 放課後・休日に利用している制度・サービスについて、(4) 放課後・休日にかかわる保護者の支援ニーズ、要望について、といった観点から作成した。結果としては、社会的資源の選択肢が限定されている鳥取県においては、放課後・休日支援における児童デイサービスの役割がきわめて大きいこと、また児童の介助程度による放課後・休日支援の利用実態、利用目的の違い等が明らかになった。支援の充実を図るために、児童デイサービスの活動内容のあり方については今後、検討すべき課題として残されている。もう1つの研究課題の柱である障害児を含む学童保育の事例的実践検討についても継続中である、今後、児童デイサービス、学童保育等の活動内容についても調査をすすめ、障害児の放課後生活支援のあり方について考察する予定である。
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