2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21540436
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
寅丸 敦志 九州大学, 大学院・理学研究院, 教授 (50202205)
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Keywords | 火山現象 / 火山性微動 / 間欠泉 / マグマの発泡 / 沸騰現象 |
Research Abstract |
1.圧力センサーとビデオカメラを同期し、データを検討した結果、圧力パルスは、核沸騰に伴うフラスコ底面での気泡発生によって起こっていることが明らかになった。2.圧力パルスの発生と系の固有振動の共鳴の特定するために実験を行ったが、圧力パルスの発生率は、核沸騰の発生効率や使用するフラスコガラスの肉厚などに依存しており、同期の特定を行えるような頻繁な圧力パルス発生を得るためにはさらに調査が必要であることが分かった。3.液面変動のスペクトル解析のために、ビデオ画像からソフトウエアを用いて的確にかつ自動的に抽出するための光学的条件を検討した。4.加熱率・噴出率・噴出様式の間の関係を実験的にしらべ、1イベントの噴出量は、実験系によらずジェットにおいては、加熱率の増加とともに減少し、フローにおいては増加することが分かった。噴出様式については、実験系のよって違いが出るため、今後さらに検討する必要がある。5.供給側への逆流量の計測を行った結果、噴出直前には、供給側への逆流が一時的に発生することがあるが、そのことが噴出様式や噴出量を左右しているのではないことが分かった。6.Yellowstone(米国)において、いくつかのタイプの異なる間欠泉の噴出の映像と音を収録することに成功したが、微動のデータについては、国立公園の方針によりデータ取得が許可されなかった。
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Research Products
(4 results)