2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21550193
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
岩崎 光伸 Kinki University, 理工学部, 准教授 (20278740)
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Keywords | パターニング / アノード酸化チタン / 細胞誘導 / 骨芽細胞 / 人工骨 / 生体親和性 |
Research Abstract |
申請者らは、機械的強度が高い厚膜型チタンアノード酸化皮膜を初めて作製し、その生体親和性が高いことをみいだしている。また、アノード酸化チタン厚膜にHAp粒子を強固に固着させる方法を新たに開発し、このものの生体親和性が非常に高く,さらにアノード酸化チタン厚膜中には数ミクロンオーダーの細孔が多数できるため、生体内に埋入すると生体骨との間でアンカー効果が働くために強固に結合すると考えている。これらをさらに発展させて、骨芽細胞を誘導できる比較的大きな細孔(50-100ミクロン)表面を有する人工骨を作製すると,人体への埋入初期から新生骨と人工骨が接着するという世界初の画期的な人工骨が作製できると考える。 本年度は,光感応性パターニング法によりチタン板上に酸化チタン薄膜を格子状にパターニングし,さらにこのものをアノード酸化することで大きな段差を有するHAp固着パターニングアノード酸化厚膜材を作製することに成功した。具体的には、ファンクションジェネレータを付帯した直流安定化電源装置を用いて,電流波形および周波数,電流密度などさまざまにアノード酸化条件を変化させて,パターニング形状を維持したままアノード酸化できる作製条件をみいだし,さらにパターニングの段差(孔の深さ)も制御することに成功した。最終的に,パターニングの間隔が10-100μmで,段差が0.2-10μmの幅広い領域で格子状にパターニングアノード酸化チタン厚膜が作製できた。
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Research Products
(14 results)