2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21560278
|
Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
石井 明 立命館大学, 総合理工学研究機構, 教授 (90278490)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平井 慎一 立命館大学, 理工学部, 教授 (90212167)
|
Keywords | 合焦点法 / 焦点調節 / 全焦点画像 / 透視投影 / 共心パターン投影 / 視線制御 / トラッキング / SIFT |
Research Abstract |
1. 高速焦点調節機構の研究(担当石井):透視投影中心を発散中心とするレーザストライプパターンの共心投影を併用する合焦点法を考案し(特願2010-179808)、本考案に基づき高速合焦点法実験装置の設計試作を進めた。共心投影によりストライプパターン上の計測点の画像座標が計測距離の変化に対して不動点となるため、一桁程度、計測時間を短縮することができる見通しを得た。またレーザスペックル雑音の低減策については、レーザダイオードへの高周波電流重畳等の従来手法は効果が認められず、ストライプ方向の画像強度平滑化処理を採用することとした。次年度、実験装置を完成し所期の計測性能を確認する。 2. 三次元運動物体の奥行きトラッキングと全焦点画像生成の研究(担当石井):運動物体の全焦点画像生成の確認が既にできていることと、次項の関心画像領域のトラッキング画像処理法の進展を踏まえ、視野中心の移動機構に重点を置いて検討を進めた。その結果、上記共心投影光学系の一部を用いて、撮像光学系を回転することなく、回転ミラーの付加により小型の視線制御機構を実現できる見通しを得たので、次年度において視線制御機構実験装置を試作し視線制御評価実験に供することを目指して機構設計を進めた。 3. 変形する三次元運動物体の高速トラッキング画像処理法の研究(担当平井):SIFT法による特徴テンプレートマッチングを水中運動物体のトラッキングに適用し、三次元の姿勢変化と変形のない人工物(食品パッケージ)については、水面の波立ち、異物混入および汚濁による一定の画像品質低下の条件において、対象画像の回転と平行移動およびスケール変化に対してトラッキングが可能であることを明らかにした。本成果から、三次元の姿勢変化と物体変形に対応する方法として、上記手法にテンプレート更新機能を付加する方法を有用と判断し、次年度の研究課題とした。
|