2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21560451
|
Research Institution | Chiba Institute of Technology |
Principal Investigator |
陶 良 Chiba Institute of Technology, 工学部, 教授 (60327161)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本岡 誠一 千葉工業大学, 工学部, 教授 (60083862)
|
Keywords | 計測システム / 地中探査 / 弾性波 / 映像化 / 振幅相関合成 |
Research Abstract |
先ず、電磁誘導型音源と振幅相関合成法を併用した地下埋設物の三次元映像化探査方法の横方向探査範囲について、今までの研究成果をまとめた。電磁誘導型音源の指向特性と振幅相関合成非線形処理を考慮した理論的考察、複数埋設物からの反射波の干渉を考慮したシミュレーション、野外探査における受信SN比を考慮した探査実験をそれぞれ比較検討し、本探査方法を用いると音源を中心とした横方向の探査能力の限界が35°以内である結果を見出せた。本映像化方法を用いた場合での横方向探査能力はどの程度電磁誘導型音源の指向性に依存しているかを、定量的に評価することがこの技術の実用化に向けて必要である。 また、大きさの異なる複数埋設物の探査能力を検討するため、異なる大きさの2つの埋設物の間隔を変化させ、シミュレーション探査を行った。深さ1.5mに30cm角の埋設物と40cm角、50cm角の埋設物を同時探査する場合、音源の指向性を考慮したシミュレーションを行った結果、反射波の干渉によって、2つの埋設物が近い場合は映像値比が理論値より低くなり、遠い場合は理論値と概ね一致した傾向が得られた。 次に、異なる大きざの複数埋設物の探査能力、および異なる深さの複数埋設物の探査能力をそれぞれ検討するため、実験砂槽を新たに作製した。すなわち、3m×3m×3mのモデル砂槽の中に、1.5m深さにて1つの40cm角のコンクリートブロックと2つの30cm角(上面積比約1:1.8)のコンクリートブロックをそれぞれ0.9mと1.1m間隔で埋設し、さらにこの2つの30cm角のコンクリートブロークの真下の2.2m深さに30cm角と40cm角のコンクリートブロックをそれぞれ埋設した。モデル砂槽の底には関東ローム層となっており、砂槽中には山砂を20~30cm厚さごとに締め固めることで均一に敷き詰めた。 このモデル砂槽を用いて、1.5mに埋設された3つの埋設物において初期探査実験を行った。得られた映像化処理結果、シミュレーションに示した傾向を確認した。
|
Research Products
(2 results)