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2011 Fiscal Year Annual Research Report

中世後期における上層民家史の研究

Research Project

Project/Area Number 21560678
Research InstitutionHiroshima International University

Principal Investigator

藤田 盟児  広島国際大学, 工学部, 教授 (20249973)

Keywords中世 / 住宅 / 民家 / 様式 / デイ / 間 / 中世都市 / 測地尺
Research Abstract

本研究は、中世の上層民家を研究するものであり、上層民家とは領主層の住居のことである。既往の研究では、領主層の住宅形式として寝殿造りと書院造りが知られているが、それらは社会的な上層集団がつくりだした住宅様式であり、地頭や富裕層など社会的中位に位置づけられる人々の居住形式は、必ずしもそれらと同じではなかった。そこで、社会的中位に位置し、通常の民家居住者である社会的下位層とは異なる居住形式をとっていたと考えられる人々の居住形式を研究し、もって上位層の住宅様式と下位層の住宅様式の関係をも明らかにすることを目的としている。
当初、「デイ」をキーワードにして、接客空間である出居をもつ住居の形式を探ることを目的として、政所建築や書院造りに属さない接客空間の研究を進めた。前者として明王院政所を調査し、後者として吉水神社書院を調査した。双方とも座敷ではなく、デイの形状を良く残す。
一方、富裕層の住宅研究では、町家の成立過程を研究し、安土桃山時代の町家の形状を推定できる資料・遺構を収集したが、その過程で中世の町家の規模と1街区の規模に関係があること、それらに「間」という測地尺の成立過程が関わっていることを発見し、中世からの港湾都市である福山市鞆の浦地区で、街区の測地尺を検討してみたところ、それぞれの街区が造成された時期を測地尺の違いから見分ける手法を発見した。
この測地尺による中世都市の分析を次の研究課題にすることにした。.

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Published: 2013-06-26  

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