2011 Fiscal Year Annual Research Report
密封シート線源を用いたホールボディカウンタ校正法の開発
Project/Area Number |
21560870
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
石榑 信人 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70159713)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
緒方 良至 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70185502)
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Keywords | 放射線防護 / ホールボディカウンタ / 内部被ばく評価 / ファントム / 校正 |
Research Abstract |
本研究では、ホールボディカウンタ校正用密封シート線源作製法を開発する。密封シート線源を用いた校正用ファントムとは、ランドファントム等の各スライス間に薄い密封シート線源をサンドウィッチしたものである。このファントムには従来の樹脂容器ファントムとは異なり、 (イ)人体の実際の形状により近い、(ロ)漏洩による検出器や環境を汚染する心配がない、(ハ)体内分布を再現できる、(ニ)種々の核種に対応可能である、などの長所がある。 平成22年度までに、人体横断面と同程度の面積を有する複雑な放射能面密度パターンの密封シート線源を、インクジェットプリンタを用いて安全に作製する方法を開発するとともに、NaI(Tl)シンチレーション検出器と鉛遮蔽体とを組合せ、簡易型の計測システムを構築してホールボディカウンタ校正用ファントムの評価に用いる計測システムを整備した。 平成23、24年度では、密封シート線源を用いたホールボディカウンタ校正用ファントムにおいて計数効率に影響すると考えられる次に挙げる種々の因子について検討した。(1)シート線源の対軸方向位置依存性、(2)ファントム表面-検出器窓面間の距離依存性、(3)光子エネルギー依存性、(4)シート線源間隔依存性及び必要なシート線源枚数の評価、(5)シンチレーション検出器口径サイズ及び結晶厚さ依存性、(6) シンチレーション検出器の対軸方向位置依存性。これらの検討の結果、体積線源による計数効率と密封シート線源による計数効率とは非常に良く一致することを証明することができ、ホールボディカウンタの検出効率の校正に本研究で開発した密封シート線源作製法が適用できることを示すことができた。今後密封シート線源の普及を図ることにより、ホールボディカウンタ校正法の整備および校正ツールが一層充実することが期待される。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)