2011 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキチン-プロテアソーム経路におけるUBL-UBAタンパク質の機能解析
Project/Area Number |
21570140
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
小林 英紀 岡山大学, 教育開発センター, 教授 (20150394)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 泰 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (40091251)
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Keywords | 出芽酵母 / ユビキチン依存タンパク質分解 / プロテアソーム / UBL-UBAタンパク質 / ポリユビキチン鎖 |
Research Abstract |
ユビキチン依存タンパク質分解は、細胞周期など種々の細胞生理機能においてタンパク質の識別と分解の制御に重要な役割を担っている。ユビキチン-プロテアソーム分解経路におけるプロテアソーム機能と分解タンパク質の配送識別に関与するUBL-UBAタンパク質(出芽酵母Dsk2)の機能との関係を理解するため、本年度はDsk2と相互作用するプロテアソームタンパク質及び新規調節因子の機能解析を行った。 1)Dsk2と相互作用する因子として同定したPre2,Rpn1,Pre9はプロテアソームを構成するサブユニットであることが我々の研究によりすでに示されていたが、本年度の研究により、出芽酵母の新規遺伝子Fub1がPre2,Rpn1,Pre9,Rpt4を含むプロテアソーム20Sコア、19S調節ユニットと相互作用することが示された。また、Fub1はスプライシング関連因子として同定された新規遺伝子であることから、スプライシング機能とプロテアソームが機能的相関をもつことが示唆された。 2)分解タンパク質のポリユビキチン鎖と結合してタンパク質をプロテアソームへ配送する出芽酵母のDsk2自身がユビキチン化されていること、Dsk2のポリユビキチン鎖がDsk2自身の安定性、及び、プロテアソーム依存のタンパクシツ分解に必要であることが示された。分解タンパク質の輸送と識別の調節に配送因子自身のユビキチン鎖が関与することが示唆された。
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[Journal Article] Fublp, a novel protein isolated by boundary screening, binds the proteasome complex2011
Author(s)
Hatanaka A, Chen B, Sun J-Q, Mano Y, Funakoshi M, Kobayashi H, Ju Y, Mizutani T, Shimyozu K, Nakayama J, Miyamoto K, Uchida H, Oki M
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Journal Title
Genes Genet.Syst.
Volume: 86
Pages: 305-314
DOI
Peer Reviewed
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