2011 Fiscal Year Annual Research Report
TGS誘導におけるAGOーsiRNA複合体の標的DNA結合性の生化学的解析
Project/Area Number |
21570178
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
石田 尚臣 東京大学, 医科学研究所, 特任准教授 (80293447)
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Keywords | Gene Silencing / TGS / Argonaute / epigenetics |
Research Abstract |
当該研究の目的は、プロモーター配列標的siRNAによる転写抑制誘導時に、siRNAを保持するArgonaute蛋白質(特にAGO-1)複合体の、標的DNA配列に対する結合性を明らかにし、さらに複合体の精製を試み、その構成因子を同定することにある。哺乳類ほ含む高等真核細胞生物では、転写抑制を採用機序とするsiRNAの存在は未確認とされ、また存在してもAGO-siRNA複合体が直接DNAに結合するという仮説は提唱されていない。我々が発見したsiRNAによる転写抑制誘導は、少なくともin vitroでは一度の導入で、3ヶ月以上の転写植生状態を保つ事が明らかになっており、例えば、CCR5のノックアウトに応用してHIVの感染予防に応用する等、応用の可能性は広い。またその分子機構が解明されれば、エピジェネィクスによる転写制御機構に働きかける小分子化合物等により、制御できる可能性をもたらす。 標的DNA結合性を証明するため、in vitiroにおける結合性確認実験系を樹立し証明した。関連学会での発表を行い、種々の情報を集め、論文として発表したが、残念ながら現時点で、受理されていない。さらに詳細な分子機構の解明を求める査読者が多く、現在実験系を樹立して実験中である。これらの解析の中から、siRNAを保持したAGO1複合体が細胞骨格と相互作用し核移行に機能していること、またHIV-1のゲノムに逆方向からの転写産物(anti-sense RNA)が存在し、anti-sense RNAはHIV-1の転写後ないし翻訳後修飾に関与する事等を明らかにした。また現在論文投稿中であるが、免疫不全マウスにヒトPBMCを再構築するモデル系を用いて、プロモータ標的siRNAがin vivoにおいてもHIV-1の複製を抑制する事を示した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)
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[Presentation] Promoter targeting small RNA suppresses HIV-1 infection in vivo.2013
Author(s)
Kazuo Suzuki, S Hattori, K Marks, C Ahlenstiel, M Millington, M Boyd, G Symonds, Takaomi Ishida, D Cooper, Seiji Okada, A Kelleher.
Organizer
20th Conference on retroviruses and opportunistic infections 2013.
Place of Presentation
Atlanta, USA
Year and Date
20130303-20130306
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