2010 Fiscal Year Annual Research Report
アフリカツメガエル幼生の尾部再生における単一細胞レベルの解析
Project/Area Number |
21570232
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
餅井 真 兵庫県立大学, 大学院・生命理学研究科, 准教授 (90202358)
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Keywords | アフリカツメガエル / 尾部再生 / 表皮 / 脊索 / 分化 |
Research Abstract |
アフリカツメガエル幼生の尾部再生過程における、細胞の挙動と遺伝子発現を個々の細胞レベルで明らかにする目的で以下の研究をおこなった。 1. 表皮細胞の傷修復過程における移動を追跡する目的で、生きた幼生の表皮外層を、蛍光標識し、連続観察した。その結果、時間とともに外層の細胞が伸長し、伸長した細胞集団が細長くなることにより、表層細胞の無い一層の領域が生じることがわかった 2. 幼生尾部から単離・培養した脊索細胞が、生体内の再生過程と同様な最終分化(液胞化)を示すことが、遺伝子発現レベルに加え、光顕,電顕観察からも明らかになった 3. 脊索の最終分化過程で発現上昇する遺伝子choride intracellular channel 5が脊索の液胞化に重要な働きを持つことが、阻害剤を用いた実験から示唆された。 4. 幼生尾部の皮下に移植した脊索断片は、尾部切断の刺激を受けた場合にのみ伸長、分化することが示された。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Characterization of a novel type I keratin gene and generation of transgenic lines with fluorescent reporter genes driven by its promoter/enhancer in Xenopus laevis.2010
Author(s)
Suzuki, K, Kashiwagi, K, Ujihara, M, Marukane, T, Tazaki, A, Watanabe, K, Mizuno, N, Ueda, Y, Kondoh, H, Kashiwagi, A ,Mochii, M
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Journal Title
Dev Dyn.
Volume: 239
Pages: 3172-3181
Peer Reviewed
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