2011 Fiscal Year Annual Research Report
リモートセンシングに基づく地域資源予測モデルに立脚した風害危険管理システムの構築
Project/Area Number |
21580176
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
白石 則彦 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (50292793)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
広嶋 卓也 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 講師 (40302591)
龍原 哲 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (40227103)
露木 聡 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (90217381)
松村 直人 三重大学, 生物資源学研究科, 教授 (30332711)
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Keywords | 風速 / 風害発生確率 / 森林成長モデル / GIS |
Research Abstract |
風速、樹高、林冠ギャップによって異なる人工林と天然林の風害発生確率の違いを考慮できる風倒予測モデルを、数値表層モデルによって求められた樹高、林冠ギャップに適用した。また、対象地における風速は、上記の数値表層モデルに対し、風害発生確率の推定に応用されている風況予測システム"RIAM-COMPACT"を適用することによって推定する。以上の風速、樹高、林冠ギャップの因子をもとに予測された風倒被害を、対象地の風害発生履歴をもとに、検証をおこなった。 前年度開発した森林成長モデルによる林冠の三次元シミュレーションをもとに、風害予測モデルを適用し、将来の森林の成長とそれに伴う風害発生確率の時空間的変異を視覚化したうえで、風倒被害を最小化し、人工林による炭素循環と天然林による炭素蓄積が最大化される施業体系と森林の適正配置を最適化した。さらに、森林成長モデルに数値表層モデルから得られた本数密度等の林分情報と、伊勢神宮宮域林や東京大学演習林の計画している間伐等の施業案を入力し、出力された樹高成長等によって将来の数値表層モデルを予測した。予測された数値表層モデルをもちいて風速、樹高、林冠ギャップを推定し、前年度に適用可能性を検証した風倒予測モデルにあてはめることによって、将来の風害発生確率を推定する。推定された風害発生確率を、対象地で整備しているGISに統合し、風害発生リスクの時空間的変動を視覚化した。.
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Research Products
(3 results)