2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21580290
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
佐々木 長市 Hirosaki University, 農学生命科学部, 教授 (30162374)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松山 信彦 弘前大学, 農学生命科学部, 准教授 (20261430)
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Keywords | カドミウム汚染水田 / 生育収量 / 玄米中のカドミウム濃度 / 客土 / 浸透型 |
Research Abstract |
カドミウムフ汚染水田のモデルを鉄箱に作製し、常時湛水条件のもとで浸透型の相違によるカドミウムの吸収量及び生育収量の相違を比較検討した。カドミウム汚染土は、約3mg/kgの濃度を持つ汚染田に指定された水田より採取し用いた。特に、客土層を持つ場合のモデルで、かつすき床層が開放浸透と閉鎖浸透に変えた場合の影響を検討した その結果、生育収量の統計処理結果より、草丈及び総藁重には、閉鎖浸透層を下層に持つモデルに比べ開放浸透層を下層に持つモデルが有意に高い結果となった。葉齢、茎数、SPAD値、出穂時期、穂数、粗籾重、粗籾数、精玄米数、精玄米重及び玄米千粒重に有意な差はみられなかった。根量は、開放浸透層の値が閉鎖浸透層の値を上回る結果となった。 カドミウムの濃度は、玄米では開放浸透層を持つモデルの値が閉鎖浸透層を持つモデルに比べ高くなった。根中のカドミウムの濃度は、すき床層が開放浸透層の根の値が閉鎖浸透層の値に比べ高まる傾向となった。 このことより、これまでのカドミウム汚染水田に対する常時湛水栽培という対策が、浸透型により、以ずしも絶対的安全な方法とならい可能性が示唆された。このことは、食の安全性に対する対策の見直しを示唆する貴重なデータと考えられる。
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