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2010 Fiscal Year Annual Research Report

高速走行時における農用トラクター作業機系の振動および安定性解析

Research Project

Project/Area Number 21580305
Research InstitutionIwate University

Principal Investigator

武田 純一  岩手大学, 農学部, 教授 (80133908)

Keywords農業工学 / 農用トラクタ / 振動 / 農作業安全
Research Abstract

本年度は,トラクタにトレーラを装着した場合の振動特性について,重点的に実験・分析した。ブレーキ特性と突起物乗り越し実験についてはオペレータの安全確保に若干問題があったので,次年度に実施する予定である。また,突起物乗り越し時のシミュレーションソフトについても,次年度までに完成する。
トレーラ装着時の,振動現象について,以下に結果をまとめる。トレーラの積載量については,無積載,約1t,及び2tの3種類とした。供試した走行路面はアスファルト路面と砂利を敷いた農道である。走行速度については,トラクタの固有振動数を調査するため0.13m/s~2.6m/sまで21条件,及び1m/sから8m/sまでの8条件を供試した。
固有振動数については,トレーニラのみを牽引した場合は,ロールが4.4Hz,ピッチが9,9Hz,バウンスが3.4Hzと同定された。トレーラに荷重を積載した場合は,ロールについては同定することができなかったが,ピッチとバウンスについては,トレーラのみを牽引した場合とほぼ同様であった。また,縦方向の振動のRMS値は,一部ばらつくことがあったが,概ね走行速度に比例して増加した。路面については,アスファルト路面より農道の方が2~3倍の値であった。農道では,瞬間的に大きな振動になることもあり,咄嗟のブレーキ操作等に支障を来す可能性も認められた。更に,積載有無では,トレーラのみの方が若干大きかった。振動方向別には,左右方向に比べ,前後と上下方向は,より多く増加し,アスファルト路面では0.1~0.9m/s^2,農道路面では0.3~1.8m/s^2であり,健康上許容される暴露時間は,アスファルト路面では制限無し~10時間以下,農道路面では1.5時間以下~20時間以下であった。
大規模化により分散した圃場間の移動が増加すると言われており,快適性や安全性からさらなる振動低減が必要と考えられた。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 高速走行時におけるキャビン付きトラクタの車体振動について2010

    • Author(s)
      武田純一
    • Organizer
      農業機械学会
    • Place of Presentation
      愛媛大学農学部(松山市)
    • Year and Date
      2010-09-14

URL: 

Published: 2012-07-19  

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