2010 Fiscal Year Annual Research Report
自動追尾方式を利用した移動体認識・解析システムによる放牧牛の行動解析
Project/Area Number |
21580321
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
中辻 浩喜 北海道大学, 大学院・農学研究院, 講師 (90217761)
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Keywords | 放牧 / 乳牛 / 行動 / 移動軌跡 / 自動追尾 |
Research Abstract |
本研究は,放牧地にネットワークカメラを複数設置しこの画像を無線LANで基地パソコンに送信し,自動追尾方式を利用した移動体認識・解析システムによる行動解析の可能性を検討すし,集約放牧における放牧乳牛のFSレベルでの移動軌跡と植生との関係を明らかにすることを目的とした。昨年度は,一連のシステムのための基礎的検討を行った.その結果,高精度GPSによりフィーディングステーションレベルで乳牛の位置譲歩を正確に測定でき、このデータを用いて種々の牛の放牧地での採食戦略にかかわるデータを収集可能となった。しかし、自動追尾システムにおいて根幹となる画像情報と位置情報の対応が今年度の結果のみでは成功しておらずさらなる基礎的検討が必要となった。本年度は、基礎的手法の確立を目指し,画像情報とGPS情報の対応方法を模索する実験を行った。ビデオカメラと高精度DGPSを時間的な同調を試みる中で,時間的および空間的な放牧牛群の移動行動のパターンを,個体の組み合わせのことなる牛群で調査した.その結果,フィーディングパッチレベルでの食草時の移動の進行方向は群の他個体に影響されるが,どの個体も同様にその決定に寄与しうることが示唆された,このように,個体レベルのみならず牛群レベルでその全体の移動軌跡の決定メカニズムを含めて検討する必要性が高まり,多個体で移動軌跡の同時自動追尾解析の重要性が高まったと考えられた.今後は,多個体の同時自動追尾解析システムについて検討する必要があり,さらには,そのパターンと植生の変化との関連についてまで研究する必要がある
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Research Products
(2 results)