2011 Fiscal Year Annual Research Report
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21590326
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Research Institution | Research Institute, Osaka Medical Center for Cancer and Cardiovascular Disaeses |
Principal Investigator |
井上 徳光 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立成人病センター(研究所), 研究所, 部長 (80252708)
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Keywords | MORC3 / PMLボディ / SUMO / 白血病 / 核ダイナミクス |
Research Abstract |
MORC3は、Hsp90と同じように、N末にATPaseドメイン、C末にホモダイマー形成に関わるドメインを持つ蛋白で、我々は、MORC3が、MORC3のSUMO修飾を介して、急性前骨髄球性白血病(APL)の原因遺伝子PMLによって形成されるPMLボディに局在化していることを示してきている。しかしながら、PML非存在化でも、ATPase活性依存的にMORC3ボディを形成できるにも関わらず、APL、細胞においては、PMLボディとともにMORC3ボディも破壊されていることから、MORC3ボディ形成が、APL発症に深く関わっている可能性が示唆された。そこで、現在までの所、まだ同定できていないが、抗がん剤として開発が進むHsp90の阻害剤の中に、MORC3の局在に変化を与える化学物質があるかどうか解析を進めている。最近、米国ロックフェラー大学のグループによって、Histone H3のTrimethyl化リシン4(K4)に結合する蛋白としてMORC3が同定された。しかし、MORC3ノックアウト線維芽細胞のH3K4のMethyl化状態には変化はなかった。H3K4のmethyl化は、白血病の原因遺伝子MLLによって制御されており、白血病発症におけるMORC3の重要性が示唆される。我々は、Morc3ノックアウトマウスを用いて、造血細胞におけるMORC3の役割を解析してきている。Morc3ノックアウトマウスの造血細胞では、マクロファージ及びリンパ球への分化が著しく障害され、好中球系への分化が著しく促進されていた。今後、マクロファージ分化に必須のPu.1の制御も含め、造血細胞分化や白血病発症におけるMorc3の個体レベルの機能を解析していきたい。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] Toll-like receptor 3 signaling converts tumor-supporting myeloid cells to tumoricidal effectors2012
Author(s)
Shime, H., Matsumoto, M., Oshiumi, H., Tanaka, S., Nakane, A., Iwakura, Y., Tahara, H., Inoue, N. and Seya, T.
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Journal Title
Proc. Natl. Acad. Sci
Volume: 109(6)
Pages: 2066-2071
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Deregulated expression of HMGA2 is implicated in clonal expansion of PIGA deficient cells in paroxysmal nocturnal haemoglobinuria2012
Author(s)
Murakami, Y., Inoue, N., Shichishima, T., Ohta, R., Noji, H., Maeda, Y., Nishimura, J., Kanakura, Y. and Kinoshita, T
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Journal Title
Brit. J. Haematology
Volume: 156(3)
Pages: 383-387
DOI
Peer Reviewed
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