2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21590399
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
東 美智代 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (60315405)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米澤 傑 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (10175002)
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Keywords | 病理学 / 膵胆道腫瘍 / ムチン抗原 / 予後因子 / MUC1 / MUC4 / MUC16 |
Research Abstract |
膵胆管系疾患患者から採取した検体(膵液、胆汁液等)について、我々の開発した新規高感度DNAメチル化解析法(MSE法)を用いて解析した。この解析法により、少量の膵液あるいは胆汁液でも解析が行えるようになった。胆管癌患者における腫瘍部と非腫瘍部との各ムチン遺伝子プロモーター部のメチル化解析を行ったところ、そのタンパク質及びmRNAの発現とDNAのメチル化に相関関係を認めることができた。具体的には、MUC1プロモーター部において、腫瘍部は非腫瘍部に対して、有意に非メチル化されていることを見出した。MUC4もMUC1と同様の傾向の結果が得られた。一方、MUC2でのプロモーター領域ではメチル化が認められており、腫瘍組織では発現が認められないことと相関していた。 通常のホルマリン固定パラフィン包埋標本を用いた検索では、肝内胆管癌において、免疫染色を行いMUC16/CA125の発現を比較検討した。外科切除を受けた腫瘤形成性肝内胆管癌63例を検討した。48%(30/63例)で陽性であり、MUC16/CA125陽性例では陰性例に比べて有意に予後不良であった(P=0.03)。また、外科切除を受けた浸潤性膵管癌66例において、免疫染色を行いMUC17の発現を比較検討した。52%(34/66例)で陽性であった。組織型別では、乳頭腺癌が管状腺癌より陽性率が高く、低分化腺癌では陽性率は認めなかった。以上のことから、MUC16/CA125,MUC17はMUC1,MUC4と同じく臨床応用に役立つマーカーであり、臨床応用に役立つ可能性がある。
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Research Products
(17 results)
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[Journal Article] A novel anti-MUC1 antibody against the MUC1 cytoplasmic tail domain : use in sensitive identification of poorly differentiated cells in adenocarcinoma of the stomach2011
Author(s)
Yonezawa S, Kitajima S, Higashi M, Osako M, Horinouchi M, Yokoyama S, Kitamoto S, Yamada N, Tamura Y, Shimizu T, Tabata M, Goto M.
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Journal Title
DOI
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