2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21590432
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
北川 昌伸 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (10177834)
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Keywords | レトロウイルス / DNA損傷 / アポトーシス / p53 / DNA-PK |
Research Abstract |
我々はC3Hマウスにおいてレトロウイルスの一つであるフレンド白血病ウイルス(FLV)の感染が放射線誘発p53依存性アポトーシスを著明に増強する実験系を見出した。HIVに感染したC3Hマウスに低線量の放射線を全身照射すると、マウスは照射後2週間で著明な貧血を起こして死亡し、骨髄造血細胞には高頻度のアポトーシスが観察される。この現象に関与する宿主特異的因子を同定するため、FLV接種後に放射線照射したマウス骨髄より採取した蛋白のTOF-Mass解析を行った。C3HマウスとDBAマウスの比較により、AcinusおよびMCM2という2つの分子がC3Hマウス特異的に見出された。そこで、C3Hマウス由来の放射線誘発骨髄性白血病細胞株を用いた解析を行った。培養細胞株でも動物の骨髄細胞でみられたのと同様に、FLVによってDNA損傷誘発アポトーシスが増強する現象が確認され、AcinusおよびMCM2の発現増強が重要な役割を果たしていることがわかった。加えて、microarayを用いた網羅的解析を行って、C3Hマウスにおけるアポトーシス誘導経路の推定を行った。また、細胞株を用いた実験系を構築してウイルス蛋白と宿主蛋白の相互作用の詳細な解析を行った。アポトーシス増強作用を応用した白血病治療マウスモデルについても実験系の確立を目指して解析を開始した。
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Research Products
(4 results)